THANKS TO YOU !!!

のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'23/01/22 鳥海山山麓・開拓登山口より②…冷たい西風吹く中を歩く

 

この日の作業を終え、そろそろ下山するというHさんに挨拶し、
南高ヒュッテを出たのは 12時。

まだ時間はあるので、
状況を見て、折り返すことにして、もう少し登ってみることにする。

 

スノーシューを履いて 鳳来山の方へと歩き出した。

 

西側から冷たい風がビュービュー吹いてくる。
・・・さ、寒い!

 

体が少しでも早く温まるように、あえてトレースのないところをワシャワシャ登っていく。

 

尾根に上がると、
ますます冷たい風がビュービュー吹き付けてきた。

 

灰色の空。冷たい風。
先に登って行った方たちは、どの辺りまで登っていったのだろう?

 

 

 

寒い寒いと思いながら尾根を歩いて行くと、
奥に 鳳来山の手前のピークが見えてきた。

 


鳳来山山頂は 風が吹き抜けるから、もっと寒いんだろうな~。

 

せっかくだから せめて鳳来山までは行きたいけど・・・
どこまで行こうかな~。

 

そんな一方で、

 

 

寒いからこそ見ることのできる景色に惹かれる自分もいて。

 

 

 

 

ブナの大木が並ぶ辺りまで来ると、
風は ますます強く冷たくなってきた。

 

 

 

 

西からの強風に波打つ雪面。

 

尾根の東側の木々には 雪が着いて白くなっている。
そんな様子を眺めながら歩いた。


ブナの樹皮、
地衣類がたくさんついているところと、
つるんとしたところと、
雪が着いているところと。

 

 

 

毎度 雪庇ができるところ。
一度とけて崩れたところに新雪が乗っている感じかな?

 

雪庇辺りから東側を見る。

 

 

 

その先のピークまで来ると、
木々の間から 一つ目の急斜面、鳳来山の手前のピーク、そして大黒台の方が見えた。

 

いったん下り、強い風が吹き抜けるところを通り・・・
一つ目の急斜面に入っていく。

 

風のあたる木の西側が赤っぽくなっているのは、なぜ?

 

ガリガリ・・・サクサク・・・。

 

西からの強風で

 

夏道のある斜面の西側は 石や木の根が出ているところも多いので、
ここを真っ直ぐ登っていくことにする。

 

急斜面を登り切ると、
目の前には もっさりした雪庇があり、
奥にはガスが流れて寒そうな鳳来山山頂付近が見えていた。

 

うわ・・・鳳来山山頂、寒そうだよ~。
手前で折り返してくるか?

・・・と思っていると、2人の方が下ってきた。
「あれ? 金峯山で会ったことあるよね~」
と お一人が声をかけて下さった。

「どの辺りまで行かれたんですか?」
「鳳来山の山頂に行って、少し下ったところで昼メシ食って戻ってきたよ~。」

・・・やっぱり鳳来山山頂は寒そうだ。

 


私も、鳳来山山頂まで行ったら、少し下ったところで昼食を食べて戻ってこようかな。

・・・と思いながら行くと、


あれっ?
少しずつ青空になってきたぞ?

 

鳳来山山頂付近は、

霧氷が着いた木々できれいかも!

と、ちょっと明るい気持ちになってきたりして。

 

 

 

雪庇、思っていたより大きい。

 

クリスマス寒波・年末年始寒波と、
ドドッと大雪が降ったからかなぁ。

 

おお~~・・・
こんなふうに西風がびゅ~っと吹いて・・・

 

東側の木々に雪が着くのかぁ・・・。

 

びゅ~っ・・・
西風が吹き抜けていく。

晴れた日の青と白の世界は もちろん美しいけど、
吹雪いて白く霞む景色も とっても美しいと感じる・・・。

そんな白く霞む景色を写真に写すのは なかなか難しくて
とにかくシャッターを押した、という感じだな。

 

 

西側から吹きあがって来て・・・

 

東側に 吹き降ろす・・・。

 

鳳来山の手前のピークが大きくみえるようになってきた。

 

細い枝についた霧氷を眺めたり・・・

 

雪の美しい曲線を眺めたり・・・

 

雪が着いた木々を眺めたりしていると・・・
男性3人が下ってきた。


「どの辺りまで行かれましたか?」
と訊くと、鳳来山までだという。


「その先はたぶん、アイゼンとか無いとキビシイと思いますね~」
とのこと。

 

ううむ・・・若い男性も鳳来山までで折り返してきたのかぁ・・・。
灰色の雲があったし、風もかなり強そうだったからなぁ・・・。

私は・・・

私は、どこまで行く?

さっきまでは鳳来山までも行くかどうか迷っていたのに、
少しずつ青空が見えてきたことで
「鳳来山の先」が気になり始めていた。

 

                      ・・・③へ続く・・・