足元のいろんな波模様を眺めながら下っていく。
目印になったり元気をくれたりしたダケカンバの木々に挨拶。
下っていく先がガスで真っ白だったけど、
自分のトレースが見えているし、地形もわかるくらいの状況なので大丈夫。
そのうち、東側の雪庇に 少し陽が差しこんだかと思うと・・・
その1分後には ガスが一気に流れて向こうが見えてきた。
振り向いた方は まだガスガスだったけど。
ブナの木々が現れる頃には、さっきまでの冷たい西風がウソのように無くなる。
その分、美しい風紋も無くなるけれど。
そのまま大黒台のブナ林の方へ下っていってもよかったけれど、
せっかくなので、登りの時に歩かなかったところを歩いてみる。
登って来る時は、向こうに庄内平野が見えてたかなぁ。
それとも、すでにガスで見えなかったかなぁ。
雪原にトレースをつけながら歩き・・・
大黒台のブナ林の方へ。
強風が吹き抜ける辺りではウネウネしていたブナ。
この辺りは すっと伸びているものも。
ガスが晴れて真っ白な外輪が見えるかと期待して、
何度も振り返りながら下っていく。
では大黒台のブナ林に入りま~す。
少し前までのガスが晴れ、
青空をバックに枝を広げるブナはイキイキして見える。
ブナの影も楽しそうに見える。
「キツイ・・・重い・・・」と思いながら登った ジワジワ標高が上がる斜面。
下りは楽チンかと思ったら・・・
雪が重くなっていて、脚の上げ下げがゼンゼン楽じゃなかった・・・。
軽々歩いているようなトレースが羨ましい・・・。
それでも そのうちに一本杉が見えてきた。
13:34 一本杉に到着。
一本杉のそばで、ちょっと軽食タイムをとった後、
ガスが晴れて姿が見えるようになっていた外輪をちょっと眺め、
また下り始めた。
あたたかな陽ざし。重くなっていく雪。
登りのトレースをそのまま下れば楽なのかもしれないけれど、
トレースの上を歩くと 意外と足に衝撃?があるので、
トレースの無いところを下った。
木々の向こうに景色が良く見えるようになると、
大黒台のブナ林も そろそろ終わり。
嬉しいような寂しいような。
もうすっかり落ちてしまっているかと思った霧氷。
まだ残っていて 午後の陽にキラキラ光っていた。
では、大黒台の先の急坂を下りま~す。
キラキラ光る霧氷を眺めたり、
鳥海高原ライン側を眺めたりしながら。
ズンズン下る。
ふと見ると、
鳥海高原ラインの車道を歩いている人の姿が小さく見えた。
どこから登ろうか迷って 一歩一歩蹴り込みながら登ったところも・・・
下りはズンズン。
なだらかな雪庇を歩いて 振り返ると・・・
奥に外輪がチョコンと見えた。
さぁ、月光坂にきたよ。
どうやって下ろうかな?
山形の方が言ってたみたいに尻滑りで?
スノーシューのまま?
それとも スノーシューを外してツボ足で?
・・・⑦へ続く・・・