限界杉のそばで一息つき・・・
さて、今日は ここで折り返しかな、
と思ったけれど、
真っ白な外輪が木々の奥にチラチラ見えていると、
「せめて 外輪が もう少し大きく見えるところまで行きたいなぁ」
という気持ちになる。
天気の崩れは無さそうだし、
外輪がハッキリ見えるところまで登ってから折り返してくることにした。
しかし!
久しぶりのラッセル、しかも重い雪だったので、
ここまでで けっこう脚に疲労感があった。
先行者のトレースをお借りすれば 少しはラクなのかもしれないけれど、
重い雪のトレースを辿ると、登りでも 変形性関節症の左足首と左股関節に衝撃を感じるので、
結局 自分でラッセルしながら登ることになる。
かなりペースダウンした上に、
少し登っては立ち止まるようになった。
それでも、一歩一歩登って行くうちに
木々が少しずつ少なくなり、樹高が少し低くなって・・・
外輪が ハッキリ見えるところまで来た。
斜面に黒っぽいところが見えてきてるね~。
やっぱり、こんなふうに見えるところまで来てよかった・・・。
でも、せっかくだから、
もう少し東側に行ってみよう。
・・・と歩いていると、
先行者が下ってきたのが見えた。
挨拶してっ少しお話を聞いたら、
今まで登った人たちのコースタイムだと 滝ノ小屋まで3時間くらいだったため、
そのつもりで朝7時に開拓登山口をスタート。
しかし、
思ったより雪に埋まり、時間がかかってしまったので、滝ノ小屋で折り返してきたという。
雪の状況で かなりかかる時間が変わるものね。
14:00 本日の折り返し地点に到着。
外輪がハッキリ見ることができて良かったよ。
これで満足して折り返すことができるぞ。
景色を眺めながら エネルギー補給をし・・・
下山開始。
空には いつの間にか 薄雲が広がってきていた。
下りは速いよ~・・・と言いたいところだけど、
ベタベタした重い雪で、下りも一歩一歩が重い。
東側の尾根のブナの芽が赤茶色に見えた。
少しずつ少しずつ芽吹きの準備をしているのだろう。
木々の影が薄くなったブナ林の中を下っていく。
14:29 限界杉まで戻ってきた。
美しいブナの木々を眺めながら さらに下る。
足元を見たり・・・
目線の高さにあった芽を見たり・・・
ブナの木を見上げたり・・・
キョロキョロしながら下って行き、
台地の端の方まで来た。
伐透山や丁岳、奥の神室連峰などを眺めてから・・・
急坂の下りに入っていく。
登りやすいところと 下りやすいところは 同じではないので、
下りやすそうなところを見ながら下る。
前回は あの木の左側にあった雪庇を登り下りしたけれど、
その部分は崩れて無くなっているので右側を。
ここは・・・
登りはトレースのところを来たけれど、
下りは ここから左側を下ろう。
振りかえって見る。
あそこから月光坂の下りだ。
14:50 向こうの鳳来山山頂を見下ろしてから下り始める。
少し西側を登ってきていた先行者、下りは真っ直ぐ下っていた。
私は、初めのうち真っ直ぐ下ったけれど、
斜度が大きくなったところで 木のあるところを下った。
5分ほどで無事に月光坂を下り終えた。
横堂の看板前を過ぎ・・・
横堂付近の雪庇と月光坂を振り返り眺めて・・・
鳳来山山頂へ。
15:03 鳳来山山頂。
飛島からも こっちが見えてるんだね。
月光坂と大黒台の方を振り返って 一息入れる。
うん、やっぱり 鳳来山までで折り返さずに
外輪が見えるところまで登ってきて良かったな。
・・・⑤へ続く・・・