鳳来山山頂には誰もいなかった。
家族旅行村から登ってきた方は すでに折り返して下っていったようだ。
開拓からの先行者のトレースは、横堂の方へと向かっている。
戻ってきた跡がないので、月光坂とその先の急坂を登っていったのだろう。
そうなると・・・
私も 大黒台まで上がりたい気持ちになる。
とりあえず、月光坂の下まで行ってみよう。
この位置から見えなかったけれど・・・
下りに入るところまで行って見下ろしたら、
雪庇の辺りが けっこう崩れていて、今までのようには下れなくなっていた。
先行者が ちょっと西側に回り込んで下っていたので、
私も その跡を辿らせていただいた。
山頂付近を振り返って見る。
鳳来山山頂付近は 雪が少なくなっていたけれど、
横堂までの尾根は、
いったん雪庇の東側が崩れて幅が狭くなったところに、
湿った雪が積もった感じ。
雪面が大きく波打っていて、
木の影も 大きくうねっている。
波打って・・・
ウネウネ・・・。
そして、横堂~月光坂の様子は・・・?
あ~・・・雪庇の東側が崩れたなぁ・・・。
そして やっぱりしまった雪が少し積もってる。
この天気で この時間、
やっぱり大黒台を目指したいよね。
雪庇の張り出しが無くなっているので、
いったん下って向こうの尾根を登ってから月光坂の上で合流することもできそうだし・・・
月光坂の斜面をトラバースすることもできそうな感じがする。
でも・・・やっぱりこのまま登ってみるのがよさそう。
キョロキョロ登れそうなところを探しながら 木の生えている辺りを登って行く。
根元が空洞になっているところもあるので気を付けながら。
下が凍っている上にサラサラな雪が積もっていたなら大変だったけど、
気温がそこまで低くないので、
ワカンのまま蹴り込みながら 一番急なところを何とか登りきることができた~。
なだらかになったところで
尾根の西寄りの所を登ってきた先行者のトレースと合流。
月光坂を登りきると、
方向を変えて向こうの方に もう一つの急坂が見えた。
雪が重いけれど、ここまでと同じように一歩一歩登っていけそう。
前回まで2つ目の難所だったところは、
この日は難所ではなくなっていた。
その代わりに・・・
雪庇が崩れたり 木の根元が空洞になっていたりしたので、
登れるところ・登りやすそうなところを見ながら登って行く必要があった。
左奥に見えてる根こそぎ倒れている木、
前回は根元が雪に埋もれていて見えなかったな。
夏道は あの倒木の近くを通ってるんじゃなかったかな。
12:55 急坂を登りきって台地に上がった。
奥にチラチラ 真っ白な外輪が見えた。
南西側を見ると、
木々の影が私の方に向かってのびてきている。
立派なブナの木々を眺めながら歩いて行き・・・
今シーズン 毎度眺めているものたち、
倒れた木や・・・
その左奥のブナを眺めながら歩いて行く。
以前 乗り越えたり潜ったりよけたりしていた倒木は、
登山道整備の方々が撤去して下さったのだろうか。
山も、少しずつ少しずつ変化している。
大木の木々の間を進み・・・
細いクネクネした木々の林になって間もなく・・・
遠くにチラチラ見えていた限界杉が
大きく見えるようになる。
13:15 限界杉まで来た。
雪が少ないから、
私も杉の枝の下をくぐり抜けられるかも!
(「いつも、ウサギが通り抜けたトレースがあった。)
限界杉の樹皮に触れてみる。
厳しい風雪の中を生きてきたことが伝わってくる・・・。
枝が折れてしまってるところもあるね・・・。
いつも ここを通り抜けてるウサギのトレースを見ながら 羨ましく思っていたので、
今回 通り抜けることができて・・・
限界杉の幹に触れることができて・・・
よかった。
・・・④へ続く・・・