『グランマ・ゲイトウッドのロングトレイル』の表紙の絵に一目ぼれ。
その絵を描いたnakabanさんが絵を描いた絵本。
帯にある言葉は、
山を歩きながら いつも感じていること。
この絵本の主人公の『私』は、屋久島にいる樹。
「わたしの樹齢は、4000年か・・・5000年か・・・もう忘れてしまった」
という樹の「わたし」が、
すべてのものとつながり合い:支え合いながら
生きているということ・生きていくということについて
語っている。
「わたし」の言葉も素敵だけれど
nakabanさんの絵も とっても素敵!
樹をこんなふうに描けるなんて。
どのページの絵も
力強く・・・生き生きとしていて・・・
ぐいぐい引き込まれてしまう感じ。
もう 何度繰り返して眺めただろうか。
最後のページに書かれている言葉。
ホリスティック(Holistic)ということ
ギリシャ語に「ホロス(horos)という言葉があります。
その意味は「全体性」。それを語源として
「ホリスティック(Holistic)という言葉が生まれました。
全体、関連、つながり、バランスなど、
さまざまな意味を含む言葉です。
仲間の言葉に、whole(全体)、heal(癒す)、
health(健康)、holy(聖なる)などがあります。
・・・自然と人、人と人、個と集団、部分と全体、
そして、自分自身の中でさえも、
あらゆるものと、あらゆることがつながりあいながら、
いま、ここに、あるのです。
・・・「ホリスティック」について考えることは、
この世界の在り方や、自分自身を知ることである
と言ってもいいのかもしれません。
この、一本の樹のように・・・。