THANKS TO YOU !!!

のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'23/11/15 タンデム・パラグライダー体験

 

何日も前から天気が良い予報だったこの日。
行き先に決めたのは 南陽市の十分一山。

と言っても、山歩きでなく、
パラグライダーのフライト体験のために。

ソアリングシステムパラグライダースクール』で行っている フライト体験。
教員が操縦する2人乗りの前席でのフライトで、初心者におススメ、
とのことで 思い切って申し込み。


予想通り、月山第一トンネルをぬけた先は霧で白くなっていたけれど・・・

月山ICから高速に乗ると、霧が晴れて、
雪をかぶった湯殿山・姥ヶ岳・月山が見えた。

高速に上がってすぐのパーキングエリアに入り、
山々を眺めてパチリ。

近くに車を停めていた方が言った。
「いい雲ですね~。
 ほら、あそこに龍が見えますよ。
 あっちには鳳凰の羽根。」

私は はっきりとは分からなかったけれど、
でも、それらしく感じられる“ひゅうん ひゅうん・・・“という感じの雲があった。
いいことがありそうで嬉しいな。




雲海が見られることで知られる十分一山。
そこにテイクオフ場があるのだそうだ。

今日も晴れて雲海が見られるかも!と期待しながら行くと・・・
上山から南陽へと入るトンネルを出たら、辺りは真っ白!

集合は、R13から入ってすぐのクラブハウスに9時。
時間に少し余裕があったので、
十分一山に雲海を見に行ってみることにした。

案内に従って 濃霧のR13から東側に入っていく。
初めて運転する道が霧で白くなっていると ちょっと不安になるけれど、
雲海の中を走っているのだと自分に言い聞かせて、クネクネ道をのぼって行く。

 

標高が上がり、十分一山に近づくにつれて、
霧が晴れて青空に。

 

南陽スカイパークのログハウスがあった。
そして、その右側に・・・

 

雲海が広がっていた!

うわ~!
すご~い!

大きな声で叫んで走っていき、ぱちり・ぱちり・・・。


雲海に朝日連峰が浮かんでいるがスゴイし・・・
(と この時は思い込んでいたのだけど、朝日連峰ではなく飯豊連峰だった。(;^ω^) )


墨絵のような景色もすごいなぁ・・・。


わぁわぁ言いながら景色を眺めたり写真を撮って・・・


ふと気づいたら、
私の後ろには、雲海を撮影中の方が二人いた。

大きな声で叫びながら前を走ったりしてスミマセンでした・・・。(;^ω^)

 

しばし雲海を眺めてから いったん十分一山から下り、麓のクラブハウスへ。
この日の流れの説明を受け、健康自己診断書に記入。

「雲海が開かないとフライトできないので、もう少しここで待ちます」
とのことで、梁から吊り下げられたハーネス(椅子のようなもの)を使って離着陸時の練習をした。

・・・離陸時は、前に体重をかけて脚を下げた状態で 合図があるまで とにかく走ること。
・・・合図があったら ハーネスの椅子に深く腰掛けること。
・・・着陸時には、椅子の前に出て脚を下ろし、片足を先に着いてから走ること。
 
教えていただいたように練習ではできたので、
あとは実際に飛ぶ時に 思い出してやるだけだ。

奥のテーブルでは、この日飛ぶ予定の3名の方が、
スクールの校長先生と一緒に天気図を見ながら 風の方向や強さなどを確認していた。

9時半を過ぎた頃、そろそろ行きましょうと声を掛けられ、
各自の車で十分一山へと移動。

皆さんそれぞれ、フライトの準備。

 

この手前の方は、タンデムフライト体験をしてから スクール受講を決め、
2人乗りの講習を経て、
今回は 自分一人でのフライトお2度目だそう。

ほぉ・・・なんて眺めていたけど、
他の方々より先に 最初に飛ぶよ!と言われていたことを思い出した。

 

テイクオフ場の前の方で、
校長の金井先生が 準備中だった。
その向こうでは雲海が少しずつ開いてきて、南陽市の街並みが見えてきていた。


『キャノピー』と呼ばれる翼。
今回の体験で乗せていただくものは 青空に映える赤をメインにした色。

 

キャノピーとハーネスをつなぐ『ライン』と呼ばれる細い紐。
空気抵抗が少ないように細く丈夫で軽い素材。
見やすいように色分けされていた。

ザックと椅子がつながったような『ハーネス』、私も身に着けた。
初めは 蟻のお尻のような状態で?走り始めるんだった。
走っていって合図があったら、椅子に腰かけるんだったな。



「思いっきり走ってね!」
と 奥様の泉先生に声を掛けられ、
いよいよ飛び立つのかと 急に緊張感が出てきた。

「行きま~す!」
「走って 走って~!」

地面に置かれていたキャノピーが上に上がったのか、
空気抵抗で重くなって なかなか進まなかったけれど、
とにかく体重を前にかけて脚を動かした。

足が地面から浮いても とにかく脚を動かして!と言われていたので、
合図が聞こえるまで脚を動かし続け・・・

後ろにいる金井先生の合図で 椅子に深く腰掛け、
腕を『ライザー』(ラインを束ねたもの)の後ろにした。

うわ・・・
飛んでるよ~! \(^o^)/

左に旋回。
気持ちいい~!


右に旋回。
紅葉した十分一山の斜面が見えた。

子どもの頃、夢の中で平泳ぎで飛んだ時も気持ちよかったけれど、
実際に飛んでみると その時より ずっとずっと気持ちよい。

また左に旋回。

「ブロッケン、見えるかな~。どうかな~。」
という金井先生の声に、雲海が残っているところを見下ろしていると・・・

あった!

 


パラグライダーから見下ろしたブロッケンは、
パラグライダーに乗ってる影が映るのかぁ~。

 

 

 

 

 

虹色の輪が二重になってるかも。


せっかく高いところを飛んでるのに 下ばっかり見ていたことに気づいて
視線を上げると・・・

この日は 風が弱いため、
あっという間に高度が下がっていて、雲海の中に入りそうな所にいた。

 

こういう場面、何かのアニメで観たことあるな。

 

雲海の中へ。

 

そういえば、翼を見てないぞ!
と 見上げてみた。

カッコいいなぁ・・・。

 

キレイだなぁ・・・。

 

 

上から見下ろす田畑も美しいなぁ・・・。

・・・と見下ろしているうちに、

 だんだん地面が近づいてきた。

 

そろそろランディング体制に入るとの合図があり、
腕をライザーの前に出して ベルトにお腹を預けて脚を下げた。

あちらこちらに水が浮いていてぬかるんだ地面が すぐ下に迫り・・・
片足を下げた体制で着地し、そのまま少し走った。

無事に着陸。

 

後続機の様子を見る先生。

テイクオフ場にいる先生と無線で連絡をとりながら、
フライト中の方に指示も出されていた。

 



2番機の方が下りてきた。

 

先生が 無線で連絡を取ったり指示を出している間に、
降りてきた方が タンデム機の片づけをしてくださった。

 

なるほど、
収納しやすいように 四角い枠を利用するのかぁ。

 

薄くて軽くて丈夫な翼の生地は クシャクシャ~ッと丸めて押し込んでOK!

そして、これを車に積んで テイクオフ場に上がって また広げて飛ぶ・・・
を 一日に何本か飛ぶのかぁ・・・。

 

 

あんなふうに自分も飛んできたのかぁ・・・。

 

無線で連絡中の先生。

 

ふと見上げた空に浮かぶ雲は、
翼を広げた鳥のように見えた。

 

全員がフライトを終えて 翼を収納すると、
スクールの車に乗ってスカイパーク(十分一山)へと戻った。

ここで この日のフライト体験は終了。


麓のクラブハウスで 離着陸の練習をしたり・・・
他の方々が 天気図や風向きを確認しているのを見たり・・・
テイクオフ場に移動して 準備している様子を見たり・・・
先生方が無線で連絡を取り合っているのを見たり・・・
後片付けの様子を見たり・・・

風が穏やかだったこの日、
テイクオフからランディングまでの時間は わずか5分くらいだったけれど、
その前の準備から後片付けを含め、とても充実した時間を体験させていただいた。

 

皆さんは すぐに2回目のフライトの準備開始。
「また来てね~!」
「自分で飛べるようになると もっと楽しいよ~!」
と声をかけていただいた。

金井先生はじめ、みなさん、大変お世話になりました。
楽しい時間をありがとうございました。

 

その後、せっかくなので高ツムジ山まで行ってみることにした。
天気が良いし、歩いていって 高ツムジ山で景色を眺めながらコーヒータイムでもいいのだけど、
車で行くことにした。



あちらこちら掘れていたりする砂利道を 
数分かかってクネクネ上って行くと・・・




校長先生がおっしゃってた赤いゲートがあった。
そのそばには 簡易トイレのある駐車スペース。


「赤いのをどけて上がってっていいよ~」
と校長先生がおっしゃってたけど、歩いて行ってみる。


ほぉ~・・・展望バッチリだ!




あそこから飛び立つのは 気持ちいいだろうな・・・。





十分一山のテイクオフ場から200mくらい標高が上がり、
景色も また違って見えた。



置賜の盆地の向こうに飯豊連峰。

 

 

 

雲に隠れているのは 湯殿山・姥ヶ岳・月山か?

 

あそこに見えるのは蔵王
熊野岳、真っ白。



風向きによって場所を変えるんだね。
東側にも場所があったよ。

他に誰もいない静かな高ツムジ山で しばらく景色を眺め、
山頂を後にした。

スカイパークまで下ってきた時には、テイクオフ場には誰もいなかった。
皆さんが飛び終わり、今頃 ランディング場にいらっしゃるのだろう。

R13への合流地点手前で、高ツムジ山の方を振り返って見た。
眺望の良い十分一山、高ツムジ山。
ボ~ッと景色を眺めたり コーヒーを飲んだりするのも いいかもしれないなぁ・・・。



 

月山を越えて庄内に入ると、空には雲が広がっていた。

灰色の空が広がるところを運転していると、
青空の下を飛んできたことが夢のように感じられた。


・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 

ソアリングシステムパラグライダースクールから写真が届いた。