山頂小屋に入ると、出迎えて下さったのは・・・
なんと あかねずみさん。
この日は 姥沢から登って山頂へ行き、8合目の方まで下って登り返してきてから
山頂小屋のお手伝いをされているのだそうだ。
・・・さすが!
「相部屋になりますね」
と言いながら あかねずみさんが案内してくださったのは、2階の『白根葵』という部屋。
もう一人の方の荷物が 部屋の右奥に置かれていた。
3人部屋に2人で泊まるようだ。
「夕ご飯 けっこう多いから、おやつは食べない方がいいよ~」
と言われ、お腹を空かせておくことにする。
入り口の反対側にある窓は南側に面していて、
月山の山頂台地を眺めることができた。
窓からの景色を眺めたり着替えをしたりしていると、
この日ご一緒させていただく方が入ってきた。
この方は 仙台から独りで来られたそうで、私と同じく 山頂小屋に泊まるのは初めてだそうだ。
よろしくお願いします!
この日の日没は19時20分頃とのこと。
日没前から少しずつ変わっていく空も眺めたいので、その前に夕食をいただくことにし、
夕食が準備された18時頃に食堂へ。
東京から来られたというグループの方たちが、賑やかに食事を始めていた。
うわ~~~( ゚Д゚)。
ここに、ご飯とキノコのみそ汁がついて。
焼いた月山筍をはじめ、ウゴアザミの煮びたし、フキ、天ぷら、ゴマ豆腐、漬物・・・などなど、
山で採れたものを中心とする美味しい料理で、心もお腹もいっぱいになった。
ごちそうさまでした~!
夕食を終え、外に出たのは19時ちょっと前。
東京の方たちは 小屋の前から西側に入ったところで景色を眺めていた。
私は また三角点のあるところに登ることにした。
日は西に傾き・・・
陽の光の色は、オレンジ色に。
東側の斜面にのびた『影月山』。
湯殿山、品倉尾根の方。
日本海に浮かぶ粟島や 奥の佐渡も見える。
湯殿山の向こう側に 滝雲のように流れているガスあり。
朝日連峰・飯豊連峰。
向こうの山々でも、たくさんの人が今この時 景色を眺めていることだろう。
姥ヶ岳・湯殿山方面。
上の方がピンク色に染まっている鳥海山。
粟島と佐渡。
時間とともに変わってゆく色。
東側。影月山は あんなところに。
19時20分頃、し~んと静かに陽が沈んでいった。
日没後も 少し景色を眺めたのち、小屋に戻ることにした。
暖かな灯りが見える小屋に戻った。
食堂では、東京の方たちが賑やかに宴の真っ最中。
そして、遅くまで撮影中だったSさんが食事中。
普段は飲まないビール、山では飲みたくなるから不思議。
Sさんがごちそうして下さるというので、少しいただいた。
ふと窓の外に目を向けると 西の空がとてもキレイたっだので、
部屋に上がる前に もう一度 外に出てみた。
山頂神社のシルエットと 鶴岡市街地の明かり。
南側に行ってみたら、
満天の星に天の川が見え、流れ星まで見ることができた。
低い位置には さそり座も。
( 星空を撮影できるカメラのはずだけど、撮り方を勉強していなくて残念。)
『ガスさん(月山)』と言われるほどの月山で、
しかもスタート時には ガスガスだった状況で、
まさかキレイな夕方の景色や日没や星空を眺めることができるなんて・・・。
ラッキーだなぁ・・・。
大満足で部屋に戻り、
仙台の方と 翌朝3:45にアラームをセットして起きようかということにして就寝。
夜中に何度か 自分のイビキで目が覚めたものの・・・(;^ω^)・・・
まずまず眠ることができて 3:35分頃に目が覚めた。
窓から外を見ると、すでに空が明るくなり始めていた。
支度をして 4時頃に外に出た。
三角点のところに上がろう。
日の出前の鳥海山。
風が吹いているものの、ダウンを着こむほどではない。
レインウェアを着て 景色を眺めることにした。
尖がっているのは栗駒山?
その右側から陽が登ってくるようだ。
4:30頃、日の出。
反対側を見ると、日本海に 影月山がチョコンと。
上半分がピンク色に染まる鳥海山。
右に視線を移すと・・・特徴的な形の岩手山。
その近くに見えるのは?
朝日連峰の上の方も朝日に染まっている。
その奥の飯豊連峰は 雲海の上。
辺りがオレンジ色の光に包まれていた。
雪渓も植物たちも。
雪渓に下りて眺めたり・・・
また三角点のあるところに上がって眺めたり・・・。
陽が昇っていくにつれ、
光の色が少しずつ変わっていく。
山の影って、どの山でも こんなふうにシュッとした形になるんだろうか?
不思議に思うことの一つ。
三角点付近で しばらく景色を眺めたところで、
今度は 山頂小屋の向こう側に行ってみることにする。
あぁ・・・山の朝って やっぱりいいなぁ・・・。
・・・・⑤へ続く・・・