では 下山しましょう。
１３：５０ 滝ノ小屋のそばを通過。
いつの間にか空には フワフワ・しゅるしゅる薄い雲が いくつも現れていた。
月も。
自分には まだ遠く感じられる 積雪期の外輪を見上げ・・・
下っていく。
向こうから登ってこれなかったのは残念だったけれど・・・しかたない。
どの辺りの上空にあるのか、
横に細長～い雲。
外輪の方を・・・
何度も振り返り・・・
樹林帯へと入っていく。
思わず立ち止まって 枝を目で追った。
ブナの芽の先が白っぽく見えたので、雪が残っているのかと思ったら・・・
ツヤツヤな芽鱗に陽の光が当たって光っているのだった。
登って来る時とは違う方向に伸びている木々の影を踏みながら下る。
雪が緩んでズズズ・・・と滑りそうな急斜面は、
東側のブナ林よりに ジグザクに下っていく。
急斜面を下っている途中、
西側の斜面や・・・
雪庇が なんとなく気になり、
しばし足を止めて眺めた。
急坂を下り終わると、しばらく なだらかなところを歩いた。
オモシロい雲が次々に現れる空。
まぶしい太陽に手をかざして 雲をパチリ。
振り返った時、奥の斜面に トレースが交差した折り返し地点が見えた。
さっきまで あそこにいたのかと思うと不思議な気持ちに。
細くクネクネしたブナの林を過ぎると、
目にとまったのは・・・
西側の斜面と・・・
気持ちよさそうになびく雲。
この先の急な斜面を下ると、
車道の方へ出て行くんだな。
オモシロイ影があるぞ、とその影の主？を見たら、普通？の枝。
この時間の陽の差す角度がつくった影かな？
西側から草津川の水音が聞こえる。
ちょっと西側へ行ってみると、川が少し見えた。
雪の少ない今シーズンだから見えるのだろうか。
右側に下って 尾根を下ってから車道に出てもいいけれど、
今日は 左側に下ったところから車道に出る。
あそこで車道に合流。
車道に出たところで 振りかえると、
木々の奥に 外輪が少し見えた。
車道を歩きながらふと見上げたブナの木々の上には 小さな白い月があった。
木々の間から見えた神室連峰の山々は
午後の陽に白く輝いていた。
ちょっとだけど、登ってきた時のようにショートカット。
外輪の方を振り返って見る。
次のショートカットをして 車道を少し下っていくと
牧場が だいぶ近くに見えるようになった。
登ってきた時は ここにショートカットして登ってきたけど、
雪がだいぶ緩んで ズズズ～ッと滑りそうなのでやめよう。
その先から 先行者のトレースを辿らせていただいて ショートカット。
そして・・・
ここと、その先で もう一か所 ショートカットして下る。
ここで水分とエネルギーを補給していると、
滝ノ小屋付近でお会いした宮城の方が追いついてきたので、
その先 お話しながら一緒に下った。
クネクネ道を下り切ると
そこからは、長い車道歩き。
一時 山頂の方の空が薄いガスに覆われたけれど・・・
もう一度振り返った時には、またスッキリ晴れていた。
一人だと長く感じる牧場付近の車道。
宮城の方とお話していたら あっという間にゲートのある駐車スペースに到着。
楽しいお喋り ありがとうございました。
１６時過ぎに 車に戻ってきた。
少しずつ傾いてきた陽が当たって凹凸がよく見える斜面を しばらく眺め、
帰路についた。
初めに登った鳳来山にも 陽が当たっていた。
