前日 湯殿山麓を歩いたばかりだったけれど、
こんな天気の日を逃すわけにはいかない!
だって・・・
鳥海ブルーラインが冬季閉鎖になる前に鳥海山が晴れて穏やかそうな日は、
予報を見ると この日だけじゃないか!
「ど~ぞ、ご勝手に~。( 一一)」
と言ってくれた夫に感謝し、鳥海山へ行くことにした。
ゲートが開く8時まで駒止に着くように出発すればよかったのに、
変なところで夫に遠慮する気持ちが出て(今更?!)、
家を出たのは7時半すぎ。
R345の両側の田んぼのあちらこちらで、
ハクチョウたちが食事中だった。
遠くから見る鳥海山は、八丁坂辺りから白くなっているようだ。
実際には もっと手前から少しずつ雪があるんだろうな。
・・・御浜から笙ヶ岳へと歩きながら 真っ白な山頂を眺めるか・・・
・・・御田ヶ原の方へ行って 山頂の方を眺めるか・・・
・・・あるいは、もう少し先までいけるのか・・・
と考えていて、チェーンスパイクを忘れたことに気づいた。
仕方ない。状況を見てツボ足で行けるところまで行くしかない。
R7から鳥海ブルーラインへ入っていくと・・・
下の方は イイ感じ?に色づいていたけれど、
標高1000mのところにある大平の駐車場までくると、
辺りの木々は ほとんど落葉していた。
10月の末だものね。
鉾立に着くと、何台かの車あり。
きっと私と同じことを考えて、来た人たちだろう。
まずは、鉾立山荘のそばの展望台で景色を眺める。
見下ろすと、落葉したブナに陽が当たってきれい。
おお~「晩秋」って感じの景色だ・・・。
うう・・・
真っ白な山頂、胸がキュンとなる・・・(´;ω;`)・・・
9:30頃 登山口をスタート。
すでに登山届の小屋は撤去され、稲倉山荘側にポストが設置されていた。
さて、
どこまで行こうか。
どの辺りまで 行けるのか。
東雲荘前には 真っ赤なナナカマドの実がたくさん。
両側の木々が落葉し、陽がいっぱいに差している道を
ゆっくり登っていく。
いつものように東雲荘を見下ろして撮り・・・
いつもの場所から稲倉岳を撮って・・・。
いつもじゃないけど 観音森を撮って・・・
いつものように 展望台から山頂の方を撮った。
そして・・・
たまたま目に入ったものを撮ったり。
そんなふうに歩いていると、
やっぱり来て良かったなぁ・・・と思う気持ちが
心の中に広がっていった。
マイヅルソウの実。
光と影がつくる景色の美しさに、しばし立ち止まって見入る。
目の高さに現れるコケや地衣類も 立ち止まって眺める。
夜から朝にかけて冷え込んだところに朝日が当たり、
石から湯気?が上がっているのが見えた。(写真ではわからないけれど)
視界が開けると、左手奥にチョコンと山頂が見えた。
イワナシ、来年の春に咲くツボミが すでに準備されている。
透けた葉が美しいと思ったこのは、ネバリノギランだろうか。
ここでも 来年の春のための準備が。
お、日陰の部分に氷が。
この先の道はどんな状態だろうかと ちょっと不安になったけれど、
あたたかな陽が降り注いでいるので、
陽が当たっているところは もちろん、御浜までは大丈夫だろう。
大きなカメラザックを背負った方が追い越して行った。
「2・3日前は 知人たちを案内して長野の方の山を歩いてきて、
昨晩は秡川駐車場に泊まって、
今日は、早朝の竜ヶ原湿原で朝日に染まる山頂を撮影してから こっちに来たんだよ~」
・・・なんて パワフル!
「私は、河原宿の方へいくから~」
というその方に挨拶し、
その方は賽の河原から河原宿の方へ、私は御浜の方へ。
前の晩に降った雨(鳥海山は雪?ミゾレ?)のためか、
賽の河原付近の沢は けっこう水が流れていた。
氷の模様、いろいろだな。
石の階段を登るにつれ、
日陰部分には雪が残っているのが見られるように。
しゃがんでコケを眺めていると、後ろから来たのは・・・
お久しぶりの くまとーるさん!
この日を逃さず、やっぱり登っていらっしゃいましたね~!( ´艸`)
くまとーるさんなら この時間からでも七高山まで登ってきそう。
御浜に着く頃には、道に薄っすら雪が。
11:05 御浜に到着。
御浜の少し手前でお会いしたレジェンド。
2年前も、その前の年も、この時期にお会いしている。
レジェンドとお話ししていたら「BUNさんが河原宿~長坂道の方へ登っている」ということを聞いた。
あちらこちらでお名前が出てくるBUNさん、すっかり有名人ですよ!( ´艸`)
さぁ、小屋の向こう側に出ると、どんな景色が見えるかな~。
・・・②へ続く・・・