清水大神から方向を変え、
雪渓を渡って 夏道の方へ。
河原宿の辺りからガスがかかっていそうだけど・・・
とにかく行ってみよう。
「残念ながらガスで景色が見えませんでした~」
と、また下ってきた方とすれ違った。
時々 陽が差してくるから、
少しでも景色が見えるといいんだけどなぁ・・・。
笙ヶ岳三峰が見えてるけど、
すぐにでもガスで見えなくなりそうな感じだな。
頭上には青空が見えたりしてるんだけどなぁ・・・。
岩の上のチングルマは、
一足先に花を咲かせていた。
同じ花でも色が少しずつ違うのがいいね。
もうすぐ『とよ』。
すぐそばの小さな池塘。
立ち止まって耳を澄ませたけれど、カエルの声は聞こえず。
『とよ』の辺りは雪渓がとけたばかり。
小さな雪渓の上を歩き・・・
枯れ草の中の石の道を登って行く。
道の両側の枯れ草の間からは・・・
いろんな植物が芽を出していた。
イワイチョウや・・・
チングルマは、
細い枝から濃い緑の葉を出し、ツボミを付け始めていた。
水音が少しずつ大きくなってきたぞ、
と思ったら・・・
登山道を 雪解け水がザーザー流れていた。
大きな石の上に、
小さなハイマツと葉が出始めたばかりのチングルマ
雪解け水流れる道をさらに登っていくと・・・
また雪渓アリ。
雪渓が終わる辺りで振り返って見ると、
さっきまで青空も少し見えていた西の空をガスが流れていた。
振り返った方がガスで見えなくなっていたりすると
何だか心細い気持ちになる。
河原宿の雪渓辺りがガスで真っ白にならないといいな・・・
と思いながら登って行く。
河原宿に来ると、
雪渓の上は見えているのものの、その先の長坂道付近はガスが流れていそう。
道のすぐ左側は、雪渓が解けたばかり。
岩とそこにある小さな祠は まだ雪の下。
賽の河原の方を眺めると、
尾根の東側の雪渓が 1ヵ月前よりだいぶとけていた。
うわ・・・ガスが流れてきたよ。
でも、この辺りを歩いて行ってみよう。
愛宕坂の方から大きな声が聞こえてくるぞ?と見てみると、
御浜の方から下ってきたらしい人たちの姿が見えた。
一部 登山道に残っている雪渓が急で、ワァワァいいながら下ってきたようだ。
池塘のある方へ上がって行くと・・・
イワイチョウの葉が たくさん顔を出していた。
池塘は・・・こんな感じ。
下りの時は青空が映っているといいなぁ・・・。
イワイチョウの葉が ずうっと向こうまで。
そのイワイチョウの間に、
ちょこちょことヒナザクラ。
池塘付近から見る笙ヶ岳三峰は、
ガスが流れてきて白くなってる~。
すぐには晴れそうにないガスだな・・・。
でも、もう少し行ってみよう。
鞍部には、まだ少し雪渓が残ってる。
三峰の北側斜面にも、ちょこちょこ雪渓が残ってる。
雪が解けたところには、
コバイケイソウやニッコウキスゲの葉が顔を出し・・・
コシジオウレンが花を咲かせていた。
うわ・・・ホントに雪がとけたばかりだ・・・。
掘れたところを雪解け水が流れている音が響いている。
今は茶色っぽく見えているところに、
これからドンドン植物が生えてくるんだろうな・・・。
これは・・・葉が開く前のイワイチョウ。
ヒナザクラのつぼみもある。
雪が解けたばかりの場所が
大きなエネルギーに満ちた場所に思えてきた。
長坂道の向こうは真っ白だな。
ガスにおおわれた鍋森。
岩峰の岩もガスの中。
さて、笙ヶ岳三峰から一峰もガスで白くなってる可能性大だけど・・・
どうする?
・・・③へ続く・・・