THANKS TO YOU !!!

のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'24/06/15 山形県遊学の森①

 

 

金山町にある『山形県遊学の森』の活動推進事業の一つとして、
『森の案内人養成講座』が行われていることを知った。
春・夏・秋・冬の4回の講座があり、
そのうち2回以上受講すると修了証が交付され、森の案内人として登録を希望することもできるのだそうだ。

6月15日に夏の講座があり、
午前の講座は 白壁洋子さんによる『葉っぱで知る樹木講座~よく見かける森の樹木を知ろう~』
午後の講座は 畠中裕之さんによる『森の生き物講座~森の生き物を観察しよう』
とのこと。
・・・白壁さんと畠中さんの講座、受講したい!

受講対象は・・・
「高校生以上で ボランティアが可能な県内在住の方」
「森づくり活動に興味のある方」
・・・う~ん、どうかなぁ・・・。私が受講してもいいかなぁ・・・。

遊学の森『木もれび館』のHPを見ると・・・
「森林(もり)へ興味のある方、お気軽にご参加下さい!」
・・・あ、私でも大丈夫そう! \(^o^)/

ということで、
自分の都合いいように解釈して申し込み。(;^ω^)


9時から受付に間に合うように余裕を持って早めに出発したら、
余裕があり過ぎで到着しそうだったので、

手前で 岩壁が気になる竜馬山をしばし眺め・・・

それでもまだ早いようなので、
神室ダムと神室山の有屋登山口を見に行ってから 遊学の森『木もれび館』へ。
県産の木材をふんだんに使って建てられたという立派な建物が迎えてくれた。

 

階段を登ったところの入り口から入り、受付。
外の様子が見える明るい部屋で講座の説明を受けてから、
さっそく外へ出て午前の講座開始。

白壁さん、参加者のみなさま、よろしくお願いしま~す!


『森の案内人養成講座』は最上総合支庁の主催とのことで、
担当の課の方お二人も 講師のお手伝い?をしながら講座に。

 

植物を観る時のポイントの一つ、『葉脈』。

ブナの葉は、葉脈で 縁が波状になっていて、雨水を集めて幹から根元へと水を送りやすくなっているそうだ。

『ブナの森は緑のダム』っていう太田威さんの本があるね。

 

赤くなったグミの実。

 

これは・・・ケヤキ
葉脈が縁に飛び出ているようなギザギザの部分を『鋸歯(きょし)』というのだそうだ。

 

 

 

 

ケヤキの葉は、茎の一つの節に1枚ずつ、互い違いについている『互生』。
これに対して、
1つの節に2枚付いているものを『対生』というそうだ。

 

 

「葉は、ポキンと折れるところで1枚と数えるんですよ。
 だからこれは、ポキンと折れるところで(小さな葉11枚くらい?)のまとまりで
 『1枚の葉』なんですよ。
 こういう葉を『羽状複葉』って言います」

 

雄花がもうすぐ咲きそうなクリの木あり。

 

イガになる雌花が 雄花の付け根にチョコンとつくのだけど・・・
残念ながら この枝では雌花が見当たらなかった。

以前、職場に生えてたクリの木で、雄花の付け根に咲く雌花を観察したことがあったな。
初めて見た時は「おお~っ!」と驚いたっけ。

 

アカマツの種。


そういえば・・・
マツの種って、マツボックリのどこに付いているんだろう?
よく見たことが無かったなぁ。

・・・と思ったら、

開いたマツボックリの内側?にピッタリ張り付くようにしてあった。
今度 自分でも見つけてみよう。

 

涼し気な?カラマツ。

 

森の中で注意すべき木。その代表、ウルシ。
白壁さんは 触れても大丈夫なんですか?!( ゚Д゚)
( 触れなくても近くを通っただけでも反応してカブレてしまう人もいるそうだ。)

「秋になると真っ赤っかになるから わかるんだけど・・・。」
「ウルシは茎が赤いのね」


右、ウルシ。
中、木を伝うツタウルシ。
左、ウルシと似ているけど違う葉(何だったかな…)

「ツタウルシは 伝うものが無いと地面を這っていくから気をつけないといけないのよ~」
・・・なるほど! そのことを考えたことがなかった!
木のウルシよりも気をつけなければならないじゃないですか。

 

 

ヤマボウシの葉を使って、こんなふうに遊ぶこともできるんですよ」

 

 

「やってみたい人、どうぞ~」

 

独特の葉脈。




短いけれど、できた。

 

『虫こぶ』だぁ。
「虫こぶから 葉っぱが出てるね~」

『虫こぶ』を調べたら、
昆虫、ダニ、菌が 植物につくらせたもので、
つくられる植物の種類、場所、形などが決まっているらしい。

植物の茎にできてたり、葉にできてたり、
いろんなコブを見かけるよね~。

 

ナナカマド。
実がなってる。

真っ赤になる実は、実は美味しくないそう。

美味しくないから、
他の実が食べられて無くなってしまった頃にも ナナカマドの実は残っていて、
他の食べ物が無くなった頃に 鳥や動物が食べる・・・。

初雪が降る頃、真っ赤なナナカマドの実が残っていることがよくあるものね。

 

ミズナラ・・・コナラ・・・
 たいてい、標高の低いところに生えているのは コナラで、
 高いところになると ミズナラですね。」

 

 

 

小さな実が、もう見えてる、

 

コナラの葉の裏は白っぽいけれど・・・
ミズナラは緑色なんだって。




あ、コナラの葉の裏に 小さなクモが卵を産んだみたい。

 

 

ホオノキ。

 

抗菌作用があるというこの大きな葉に、
昔から いろんなものを包んできた・・・。


どんなものを包んでいたか、参加者からもいろんなお話あり、
朴葉寿司、朴葉味噌、朴葉焼き・・・なんていうのも聞いたことあるなぁ。

 




この日は 気温が30度になる暑い日だったけれど、
林の中は 適度に陽が遮られる林の中は、体感温度が30度よりは低かったかな。

 

 

 

オオバクロモジ。




タカノツメ。
「新芽を天ぷらにすると美味しいのよ~」




オクチョウジザクラは、
他のサクラより葉の先がとがっているんだって。

 

ほんとだ~。尖ってる~。

 

ツルアジサイやイワガラミの葉は、キュウリの味がするのだそうだ。

私も食べてみたら、
う~ん・・・確かにそうかも・・・。


「戦後は食べ物が無かったから、山に行って 食べられるものは何でも採ってきて食べたよ」
と言っていたのを思い出した。

11時半になったところで 『木もれ日館』に入り・・・

 

『今日みた樹木の葉っぱクイズ』。10問。(解答用紙に 特徴・ヒントあり)

クイズ取り上げられた樹木は・・・
オオカメノキ、コナラ、アカマツコシアブラ、イタヤカエデ、
ツタウルシ、オクチョウジザクラ、ホオノキ、クロモジ、イヌエンジュ、
10種類。


私が特に印象に残ったのは、
「ツタウルシは伝うものが無いと地面を這うから注意が必要」ということだった。(;^ω^)

 

                        ・・・②へ続く・・・