長坂道Ｔ字分岐から木道に入り、そして石の道を下っていく。
朝から ずっとあった雲海が、ほんとにスッキリ無くなってるなぁ。
河原宿で 鉾立に下るくまとーるさんとお別れ。
私のノロノロペースにお付き合いいただいて ありがとうございました！
河原宿から賽の河原の方へも水が流れてる。
くまとーるさんによると、
この日は 千畳ヶ原の沢にも 全部水が流れていたそうだ。
沢を流れ下る水の他に、
地面にしみこんで 何十年か後に湧水となって湧き出てくる水もあるんだなぁ。
自分には見えないところで、
しかも 山全体で、
そういうふうに水が少しずつ動いていることを想像すると、頭がクラクラする。
河原宿から 西日差す方へと下っていく。
陽のあたる海面も、辺りの植物も、
少しずつ オレンジ色っぽい光に。
心細さも感じるけれど、
こんな景色を眺めながら歩いていると、
とっても満たされた気持ちになる。
孤独感や心細さと・・・
山と、そして自分と 向き合っている感覚と・・・
そういうのをひっくるめて 山を歩いていると幸せな気持ちになるんだよなぁ。
足裏から体全体に伝わるものを感じながら歩くのも 好きだな。
どこを歩いて 何を見たか、
ということよりも、
何を どんなことを 感じたか・・・なんだよなぁ。
『とよ』まで下ってきて 振り返って見る。
『とよ』から少し先へ下ったところで、
笙ヶ岳三峰が 何となく目にとまった。
登山道を歩いている時には見えない 笙ヶ岳三峰の西側斜面。
あちらこちらで ナナカマドの実が真っ赤になっていたけれど、
葉が赤くなるのは もう少し先かな？
登って来る時にも眺めた石を
下りでも眺め・・・
下っていく。
１５：４５ 『清水大神』まで来ると、
トンボがたくさん飛んでいるのが目に入った。
『清水大神』の辺りも オレンジ色になってきた光に包まれている。
そんな中で咲くエゾオヤマリンドウの色が鮮やかだった。
『清水大神』で一息入れ、さらに下っていく。
日陰になった道から また陽の差す道へと上がる。
どんどん陽が傾いていくので、
ここからは ほとんど立ち止まらずに下っていき・・・
１６：００ 『見晴らし台』まで来た。
ここで 景色を眺めながら 一息。
朝は、ちょうどガスが流れてきて 景色が見えなかったんだもんね。
下りで景色を眺めることができて 良かった。
庄内平野も、月山も。
登りで見ることのできなかった景色を眺めたところで、
『見晴らし台』から下り始めた。
午後の光から夕方の光に変わってきた中、
斜面をジグザグに下っていく。
朝は 濡れていて少し滑りやすいところもあった石の道、
この時間は ほぼ乾いていた。
道のそばに キラキラひかるものを見つけて
しばし眺める。
西日が差して足元にできた木漏れ日を眺めつつ下り・・・
１６：２７ 無事に下山。
大平の駐車スペースに残っていたの車は２台。
私の車と・・・
「周回してきます」と言って同じ頃にスタートした方の車と。
この方は、今頃 どの辺りまで下ってきただろうか。
この日の帰り道は、あちらこちらでパチリパチリ。
１７：１４ 『道の駅 鳥海 ふらっと』にて。
１７：１９ 遊佐町にて。
１７：２２
１７：２８
１７：４０
１７：４０
自宅に着いた時には 空が真っ暗になってしまったけれど、
行ってきてよかった。
