伏拝岳から笙ヶ岳の方を見ると、
南側からのガスで もうすぐ隠れてしまいそうだった。
この後 ガスは どのくらい流れてくるかなぁ・・・
と思いながら 伏拝岳からさらに下り始めた。
御田ヶ原の斜面を登り返して御浜を通って下るより、
鳥海湖のそばを通って長坂道に出て、河原宿から賽の河原に抜けて下りたいんだよなぁ・・・。
この後の状況を見て決めよう。
たまに立ち止まっては、
外輪内壁の石の柱を眺める。
イワウメやコメバツガザクラが ところどころに張り付くように生えている。
こういう柱がたくさん並んでいる壁の様子を見上げながら
千蛇谷コースを登ったのだった。
おやおやっ、ガスが鳥海湖の近くまで上がってきたぞ。
ガスの様子が気になりつつも・・・
まずは、足元に注意して下っていく。
向こうに標柱が立っているのが見える文殊岳。
文殊岳は、千蛇谷から見上げた時に どこにあるのか やっと分かるようになったよ。
ヤマハハコの花がたくさん咲くところを過ぎ・・・
15:10 文殊岳まで来た。
奥の 陽の差している外輪内壁が目にとまった。
そして・・・
荒神ヶ岳と新山。
陽のあたっているところと 日陰になっているところと・・・。
光と影がつくる景色をしばし眺め・・・
文殊岳から下り始めた。
実が赤くなったナナカマド。
下には 溶岩流のしわ。
雲をバックに咲くヤマハハコ。
岩に生えているイワヒゲ。
あれこれあ眺めながら下り、
ふと振り返ると、文殊岳が遠くなっていた。
見下した千蛇谷に 外輪の影がうつる。
私の影も映らないかな~と 手を挙げて見たりしたけれど・・・
残念、自分の影は見えなかった・・・。
七高山で お会いした方々。
それぞれ下っているのだけれど、
時々 いっしょになって お喋りしたりして。
前回 花をよ~く眺めたイワヒゲ。
今は実をつけていた。
中の種が すでに出てしまったようなものもあるぞ。
どんな種なのかなぁ・・・。
外輪内壁の少し出っ張ったところに 自分の影が映った。
少し前を行くお二人も、
下りは 鳥海湖のそばを通っていきたいそうで・・・
私と同じように 御田ヶ原分岐まで下った時のガスの様子を見て決めるそうだ。
外輪山・千蛇谷分岐を通過。
15:48 七五三掛まで下ってきた。
山頂には 少しガスがかかってる。
中島台の方は ガスが少なくなってきた感じがするけど・・・。
この後の鳥海湖付近はどうかなぁと思いながら
七五三掛から下っていく。
一段下がったところで、
毎度気になる南側を眺める。
その端にあるトウウチソウが 午後の陽を浴びていた。
反対側も なぜだか気になるところ。
気になるところが増えていくなぁ・・・。
八丁坂を下りながら 何度も何度も 鳥海湖の方の様子を確認。
さっきより ガスが少なくなってきたし・・・
道に迷うことは無いし・・・
ってことで、
16:05 御田ヶ原分岐から 鳥ノ海分岐の方へ入っていく。
静岡の方も 一緒に 鳥海湖経由で行くとのこと。
うっすらガスが流れる木道を お喋りしながら歩き・・・
鳥海湖のそばに出た。
幻想的・・・。
鳥海のガスは 少しずつはれてきて・・・
少なくなった水に 新山と外輪が映っていた。
あのアーモンド型?ラグビーボール型?のところは、
鳥海湖の水が減っても 水が減ってない。
池塘なのかなぁ・・・。
こちらは、少し減ってきている様子がある。
あのお二人もやってきて・・・
長坂道に上がる木道では4人一緒に。
少しずつ紅葉が始まっているのか、
緑の中に赤の葉が見えるね。
16:54 長坂道T字分岐で一息入れてから・・・
分岐から 河原宿の方へ下っていく。
午後の陽で草が光る南側の斜面を ガスが流れてくる。
辺りは 少しずつ秋の色に変わりつある。
午後の光の中、この場所を歩くの、いいなぁ・・・。
お喋りしながら どんどん下っていく。
このまま下っていくと、下山は18時15分くらいになりそうとのこと。
17:17 河原宿から賽の河原に来た。
賽の河原からも どんどん下っていく。
すっかり西に傾いてきた陽の光の中を ひたすら下る。
「いつもの場所」になりつつあるところで、
振りかえって 山頂をパチリ。
ガスの中に浮かんでいるように見える展望台。
我々が付いた頃には、ガスが下がっていた。
奈曽渓谷と 夕日に染まる山頂を眺め・・・
北側の景色を眺め・・・
夕日を眺め・・・
最後に 脚の長い自分をパチリと撮ってから・・・
18:20 無事に下山。
帰路、R345に入ってから見た鳥海山は、
暗くなった空にスッキリ見えた。
もう少しで自宅に着くという頃には、
東の空に煌々と輝く月が・・・。
「次は いつ山に行けるか分からないから、ゆっくりのんびり歩きたい」
と思いながら行った鳥海山。
ゆっくりのんびり歩くことができて大満足!