賽の河原から御浜の方へ。
振り返って景色を眺めながら。
モワモワガスが湧き上がる青と白の景色も素敵だし・・・
河原宿の方へ歩いて行く人の姿が小さく見える景色も素敵。
少し登ると また、
賽の河原の方を振り返ったり・・・
河原宿の方を眺めたり・・・
・・・ここで ボ~ッと景色を眺めて過ごすだけでもいいかも・・・
と思ったりして。
いや、いや・・・せめて御浜までは行きたいよね。
と思いながら登っていると、
辺りにガスが流れてきて・・・
あっという間に 辺りがガスに包まれた。
・・・ホワイトアウトになるほどではなかったけれど。
でも、少し経ったら また・・・
青空が見えてきた。
こんなふうに、
しばらく ガスに包まれたり晴れたりの繰り返しになるかもしれないなぁ・・・。
御浜小屋が見えてきた。
10:25 御浜に到着。
御浜小屋付近には、
ニッコウキスゲや ハクサンイチゲなどが
あちらこちらで目を出していた。
御浜小屋の前を通り、鳥海湖が見える方へ。
ほぉ・・・久しぶりの鳥海湖だぁ・・・。
笙ヶ岳の方は晴れているけど、
この後 ガスが流れてきそうな感じもあり。
山頂の方は・・・うっすらとガス。
「笙ヶ岳まで のんびり歩いていって、コーヒーを飲みながら景色を眺めてこよう」
と思いながら登ってきたのだけど、
御田ヶ原から山頂の方を眺めたい気持ちが出てきて・・・
「御田ヶ原の方まで行って 昼頃に御浜に戻ってきて、
それから笙ヶ岳に行こうかな」
と 気持ちが変わってきた。
頭で考えていることより 心の中にあるもの・感覚にしたがって体が動く、
っていうことが、
山では よくある。
山でだけでなく、
何かを決めるときには 感覚・直感で、だな。
鳥海湖、細~く割れの筋が見えてる。
少しずつ表面が割れていくんだね・・・。
わ、
山頂がキレイに見えてるじゃないですか!
ひゃっほ~! ゼブラ模様がうつくし~!
ふと月山森の方へ目を向けると、
東風にのってガスが滝雲のように流れ落ちていた。
この景色を眺めて御浜に戻るつもりだったけれど、もう少し登って行ってみたくなった。
・・・七五三掛まで行ってみようか。
御田ヶ原分岐へと下っていく途中、スキー靴のお二人が登ってきた。
鉾立から登ってきて 鳥海湖の辺りを滑ってから七五三掛まで行ってきたという。
「これから笙ヶ岳の斜面を滑れたらサイコーっすね~」
・・・なるほど、スキー靴の跡があったのは、この方たちだったのか・・・。
カラカラと明るく話すお二人に
「後ろ姿を撮らせていただいていいですか?」
と訊くと、
お返事の代わりに、お二人同時にパッとポーズをとって下さった。( ´艸`)
素敵なお二人に元気をいただいて、
思わず ここから鞍部まで走って下ってしまった。
鞍部まで下って振り返ると、
うっすらガスが流れる中を下って来る人の姿が見えた。
御田ヶ原付近には 薄っすらガスが流れてきたけれど・・・
これから登って行く八丁坂は スッキリ晴れ。
久しぶりの石の階段をトコトコ登って行く。
道のそばの斜面には、ニッコウキスゲがたくさん顔を出していた。
そして・・・
その向こうの笙ヶ岳は、北側から流れてきたガスに隠れてしまいそうな感じだった。
勢いがあるなぁ・・・。
八丁坂を過ぎ、その先で雪に上がる。
真っ直ぐのトレースは夏道の方へ、
斜め右に伸びたトレースは・・・夏道でなく雪の上を歩いたものかな?
「外輪と千蛇谷の分岐までいったんですけど、
ガスで真っ白だったんで 折り返してきました~」
という方とすれ違った。
山頂までスッキリ見えている時間帯もあるから、
どういうタイミングで どの場所にいるか、なんだなぁ・・・。
11:20 七五三掛に到着。
残念ながら、ガスで さっき眺めたような景色は見えず。
そして・・・中島台の方も見えず。
おやつを食べながら どうしようかと思っていると・・・
また一人、下ってきた方がいた。
「自分は、ちょうどガスが晴れたタイミングで山頂まで行ってくることができました~」
・・・いいな~。
何だかモヤモヤ不完全燃焼な感じの私。
七五三掛までのつもりだったけれど、
外輪・千蛇谷分岐まで登ってみることにした。
七五三掛のすぐ先のゴツゴツした岩を登ったところで見下ろすと、
中島台の方が少~し見えてきていた。
11:40 外輪・千蛇谷分岐まで来た。
流れるガスの間から 山頂が見える。
・・・③へ続く・・・