先日初めて行った『manoma』のカウンターに
ご夫婦の著書や お二人が読んだ本が 小さな木箱に並んでいて、
『季節のごはん』を待つ間
カウンター席で 何冊か手に取って眺めた。
その中で ハッと目にとまったのが この本。
星野道夫さんの盟友といわれるボブ・サム氏の話で、
訳したのは 谷川俊太郎さん。
ボブ・サム氏は
アラスカの先住民クリンギット族の語り部。
星野道夫さんの本にも たびたび登場していた。
序詩として
谷川俊太郎さんが この本のために書き下ろした『いきとかぜ』という詩もあった。
このはなしは
むかしむかし
おおむかしから
はじまる
ひとがけものと はなしができて
けものもひとと はなしができて
どんなものにも こころがあった
むかしむかしおおむかし
というふうに始まるおはなしは、
谷川さんらしく、すべて 平仮名で書かれている。
ボブさんの話の優しさ・深さ・美しさと・・・
谷川俊太郎さんが訳したことばの美しさと・・・
下田昌克さんの絵の繊細さ・優しさ・美しさと・・・
心地よい風が吹いてくるような絵本だった。
自分の手元にも置きたくなり、すぐに購入。
きっと これから何度も何度も手に取って眺めることになるであろうという本が
また一冊増えた。