どのくらいの強風が吹いたのだろう・・・
と、足元に落ちている緑の葉を見ながら歩いていく。
これは・・・トチバニンジンの実だろうか。
そうそう、
この二ノ滝コースは、十以上の小沢を渡りながら登っていくのだった。
赤い実が目に入るたびに撮ってしまう。
根こそぎ倒れているブナ。
下は溶岩流が冷えてかたまったところなので、深くまで根を張れない。
ブナが倒れたところの上は、ぽっかり青空。
陽がたくさん差し込むようになるね。
辺りのブナが一斉に 色づくわけではないんだな。
チゴユリの実が たくさん。
このコースにチゴユリの花が咲くのは 残雪がある頃だろうか。
振り返って見たブナ林には、陽の光がいっぱいに差し込むようになっていた。
『森の清水』の標示あり。
あぁ、あの岩の壁、記憶にあるぞ。
小沢を跨いで 岩壁の方へと近づいて行く。
岩壁を左手に見上げながら 登っていくんだったな。
こんな岩々したところに、こんなふうにブナが育つには、
どのくらいの時間が経っているんだろうか。
振り返って見る。
大きな石の上に並んでいる木あり。
「クルミの木かなぁ・・・」
と Yさん。
ここを登り切ると、また景色が変わりそう。
振り返って見る。
来年の春の準備をして待っているシダ。
美しいブナの林が広がっている。
斜面を登りきった辺りのブナは、ウネウネしていた。
立ち止まって、しばらくブナ林を眺めた。
木々の葉の色に、少しずつオレンジ色が加わってきた。
木々の間から 向こう側の斜面を見る。
苔生した石の間を水が流れる小沢を渡り、向こう側へ。
木々の間から、西側にガスが。
そういえば・・・
さっきまで陽が差し込んでいたのになぁ・・・。
見上げた空は、曇り空に。
この後、また晴れてくれるといいんだけど・・・。
・・・④へ続く・・・