カヌー、タンデム・パラグライダーの他に、
もう一つ、体験したいものがあった。
係留気球フライト。
この気球フライト体験も いいでカヌークラブで行っており、
天気と休みが合えば申し込みしたいなぁと思っていたものだ。
気球フライト体験が行われるのは 日曜日の朝。南陽市の十分一山で。
11月初め頃から天気予報をチェックしていたけど、
行けそうな日曜日の天気が良くなくて 諦めかけていた。
が、
26日の天気が 少しずつ良い方に変わっていったので、思い切って申し込み。
風速3m/s以上になると上げることができないとのことだったが、
風速は3m/sくらいの予報で微妙。
どうかな?
前日に雪が降る予報で、早朝の走行に不安があったR112ではなく、
新庄の方を回って十分一山へ。
朝6時15分頃、十分一山に着いた時には、ドンヨリした曇り空。
まずは、スカイパークまで上がって 空を眺めた。
吹き流しが 横になっていた。
ちょっと下って、十分一山展望台へ。
展望台の下の広場で、すでにスタッフの方たちが準備を始めている。
ブルーシートを敷いた上に、気球の球皮を広げるようだ。
気球体験には、
『搭乗の実』の体験と、
スタッフと一緒に準備から後片付けまでを体験する『フル参加』とがあり、
私は『フル参加』に申し込んでいた。
集合時間の6時半の時点での気温は 氷点下1~2℃だったろうか。
寒さ対策をして 準備に加わる。
搭乗する籠部分の素材は 藤だった。
CAPのお話によると、藤は衝撃に強くて丈夫なのだそうだ。
(子どもの頃 近くの山の藤のツルに座ったりして遊んだことを思い出した。)
ガスのボンベが2つ。
家庭用のボンベは鉄で重いけれど、気球用は軽い素材で作られているそうだ。
係留用のロープを付けている。
この藤の籠は、スペイン製なんだって。
ガス漏れがないように しっかりつないで・・・
炎の出方を確認。
赤いレバーを握ると、ゴォ~ッと勢いよく炎が上がる。
私も「ゴォ~ッ」をやってみた。
細くて丈夫なワイヤー。
そのワイヤーとカラビナで、
球皮と籠をつなぐ。
係留用のロープをつないだのは、広場の4ヵ所に停めた車。
カラフルできれいな球皮は、ブラジル製とのこと。
ここまでの準備ができたところで・・・
風速をチェック。
風速3m/s以上になると上がるのは難しいので 中止になる可能性もあると言われていた。
この時点での風速は 3.3m/s。
CAPの判断で、送風開始。
送風口を広げるようにして持つのを交代で行った。
けっこう踏ん張って持っていた。
この時は、籠を横にしてある。
少しずつ膨らんでいく。
このくらいに膨らんだところで、
中に入っていいですよ~、と声をかけていただいた。
きれい!
中で しばし撮影会。
うわ~い! (CAPが撮って下さった。)
だいぶ大きく膨らんできた。
あれ?
送風口と反対側で、JUNJIさんがロープを引いてるぞ?
おお~だいぶ膨らんできてる。
右に行ったり左に行ったりするのを
ロープで引っ張りながら調整しているようだ。
「けっこう大変なんですよ~」
後ろの方で ちょっとだけお手伝いしたけど・・・
こんなふうになると、眺めているしかない。
「テスト・フライト、行きま~す」
というCAPの声に、皆さんで籠を起こし、
籠が一気に浮いたり倒れたりしないように押さえ、
その後、少しずつ少しずつ浮き上がっていった。
しかし!
気球が飛ぶには、風が強いようだ。
気球は 変形しながら大きく揺れた。
CAPから 下りるとの合図あり。
籠を横にし、球皮の下にブルーシートを敷いた。
「今の風では安全なフライトが出来ないため、
8時まで20分ほど待機。
風が弱まってきたら フライト。
弱まらなかったら 残念ながら中止」
とのお話があった。
・・・了解です。
少し時間があるし、寒いので、
すぐそばの十分一山展望台に走って上がることにした。
白竜湖、すぐ下の斜面の木がのびてきて、見えなくなっていた。
雲の下に見える山々は ほんのりピンク色。
展望台から 今度は少し上のパラグライダーのテイクオフ場へ走っていく。
やっぱり下より風が強い。
でも、この場所は風があった方がいいんだね。
タンデム・パラグライダー体験の時のことを思い出した。
うっすら雪。
では、気球体験の場所に戻ろう。
下りも 体をあたためながらスロージョギングで。
展望台の吹き流しからすると、さっきより少しだけ風が弱まりつつあるか?
・・・②へ続く・・・