クロモジ採取&蒸留体験 当日の朝。
予報では一日中 雪。
窓の外を見ると、綿雪より少し小さい感じの雪が降っていた。
朝食を済ませ、もう一度 外を見ると、
空が少し明るくなっている感じ。
集合は、JR小国駅に9時。
雪が無ければ40分ほどで着くようだけど、
この日は 道路状況が分からなかったし 途中何があるかわからないので、
早めの7時半にホテルを出発。
( もちろん、その前に車の雪をはらい、車をあたためておくことをして・・・)
まずは、ホテルの近くのコンビニに立ち寄り。
その入り口付近、消毒液が置かれていたのは・・・
ドラムのハイハットをオープン・クローズさせるもの。( ´艸`)
( 踏んでみたけれど・・・高さ調節が必要だったな。)
道路はどんな状況かなぁ・・・とドキドキしながら小国へ向かう。
辺りの雪景色に感激しつつ、ゆっくり走って行った。
無事に 小国駅に到着。
まだ時間があったので、駅の中に入ってみた。
振り返った時、クマ駅長『おぐたん』と目が合った。
ガイドJUNJIさんと、この日お世話になるクロモジ博士の本間さんが到着。
JUNJIさんのお尻にもクマ!
駐車場で 受け付けと日程などの説明あり。
クロモジ博士の本間さん、ガイドのJUNJIさん、参加者のみなさん、
よろしくお願いします!
参加者は、私を含めて7名。
クロモジ博士の車とJUNJIさんが運転する車の2台に分かれて乗せていただき、
まずは クロモジの採取地へ向かう。
雪の状況次第ではスノーシューを装着ということで、
JUNJIさん運転の車の後部には、 YAMAGATA EXPERIENCE のスノーシューが準備されていた。
一日雪の予報だったけど、
いつの間にか雪が止んで、青空まで見え始めた。
木々には薄っすら雪がついている景色が美しい。
積雪量は少ない。
採取地の近くまで来たところで車を降り、
そこからは徒歩。
フワフワな雪が降ったようで、雪の結晶が。
そこに陽が当たってキラキラしていた。(まともに撮れず、残念)
9:40過ぎ、クロモジ博士を先頭に林の方へ。
数十メートル進むと、杉林に。
透明な水が流れる小沢にかかる橋を渡った。
写真ではわかりづらいけど、
杉の根元にウサギの足跡あり。
うわ・・・きれいだなぁ・・・
な~んて辺りを眺めている間に、
前の方では すでにクロモジの採取が始まっていた。
JUNJIさんが差し出したクロモジの切り口を嗅いでみると・・・
爽やかな香りがした。
もう少し先へ行くようだ。
皆さんの様子を撮っているのは、
この日カメラマンとして帯同の『のぶさん』。
「のぶさんも移住者で、動物など生き物を中心に写真を撮っているんですよ」
とJUNJIさんから紹介あり。
うわ・・・『白い森林』だぁ。
一人ずつ クロモジ博士から教えていただきながらクロモジの枝を伐ってみる。
見上げると、雪が着いた白い枝の向こうに青空。
久しぶりに山を歩きながら 嬉しさでいっぱいになった。
「これも・・・これも、これも・・・クロモジだよ!」
とクロモジ博士は言うけれど、
私には すぐにはわからなかったな。(;^ω^)
クロモジは、
北海道南端から九州まで広い地域の低山で自生しているクスノキ科の落葉低木で、
日本固有の香木の代表だそう。
春の可愛い芽や花、秋の林床を明るくする黄色い葉など、
私も山歩きの時に何度も目にしている。
でも、
ここ小国町のように群生しているのは珍しく、
調査のために訪れた大学教授から『宝の山』と言われたそう。
「枝をグッと押さえて押しながら伐るといいよ」
と教えていただき、そんなふうにやってみたら、
やわらかいクロモジの枝は
途中までのこぎりの歯を入れると バキッと裂けるように折れた。
これ これ、可愛いクロモジの芽。( ´艸`)
花も可愛いんだよね~。
目が慣れてくると、辺りにはクロモジが群生しているのがわかった。
群生しているクロモジの可愛い花が咲いている様子や緑の葉が茂った様子、
黄葉した葉で辺りが明るくなった様子などを想像してみた。
若い枝の黒っぽい様子から『黒文字』と言われるようになったのかな。
曲がっているのは、雪の重みによるものとのこと。
枝にストレスがかかるほど、採れるオイルの香りは濃いものになるそうだ。
しばらくクロモジを採取したところで、一休み。
あたたかいクロモジ茶をいただいた。
癖が無く 飲みやすい。
クロモジはの樹皮や葉には、のど飴によく配合されるテルドオネールやシオネールなどの成分が含まれていて、
・抗炎症作用
・胃腸のバランスを整える働き
・疲労回復
・持病の改善
などに効果があるそうだ。
クセが無いので、他のお茶とブレンドしてもOK。
お酒との相性も良いようだ。
参加者が クロモジ茶をいただきながら休憩している間、
クロモジ博士は 枝をまとめて紐で結んでいた。
こういう作業が ササッとできるようになりたいんだよね。
博士がまとめた枝を 下の林道に運んで下さったのは Eさん。
一仕事?を終え、みなさんでクロモジ茶をいただきながら談笑するひとときも
いい時間だった。
そろそろ 採取したクロモジの枝を車へと運ぶ時間。
博士が 一足先に歩き出した。
その後から 我々も。
沢にかかる橋を渡る時には、
「ホントに 透明できれいな水だよね~」
と立ち止まって眺めて。
キツネかタヌキか、昨日のものらしい足跡。
クロモジ博士の車の後ろに積んだ枝は、けっこうな量になっていた。
さぁ、この後は クロモジ博士の工房におじゃまして、
蒸留体験ですぞ。
・・・③へ続く・・・