12:20頃 笙ヶ岳一峰を後にし、御浜の方へ歩き出した。
ここからも、花や景色を眺めながら ゆっくり歩いて行こう。
相変わらず スゴイ速さでガスが流れていく。
時折 ガスの切れ間から山頂が見えると、そのたびに立ち止まって眺めた。
トンボを見ているようで、トンボから見られているようで・・・。
御浜の方も、ガスに隠れたり見えたり。
笙ヶ岳一峰からの庄内平野は ガスで見えなかったから、
せめて鳥海湖が見えるといい。
ふと振り返ると、
南側のガスが流れて庄内平野が見えてきそうな・・・。Σ(゚Д゚)
「今日は庄内平野が見えなかったけど、いいよ。」
母の意識は すでに御浜に向かっていた。
三峰のピークから、来るときに歩いた池塘の辺りが見えた。
「ほら、あの池塘のそばを歩いて来たんだよ」
「ホントだぁ・・・」
三峰からの下り、
ゴロゴロした石があったりするから、気を付けて行こう。
登りでも眺めた花々を、下りでも のんびり眺めた。
鞍部に下ったら、今度は岩峰へ。
岩峰に登る途中、nabeharuさんとお会いした。
「ニッコウキスゲは 昨年より良くないですね」
とのこと。
確かに そうかもしれないけど、
私にとっては「昨年より花が咲いていて良かった」だな。
昨年 母と来ることができたのは、8月末だったからね。
長坂道T字分岐が見えてきた。
「あそこのベンチで一休みしよう。」
T字分岐のベンチに着くと、
「BLUEさん?」
と声をかけられてビックリ。
奥のベンチに座っていた方は、Tさんだった。
Tさんと初めてお会いしたのは、昨年8月。
母と笙ヶ岳に行く前にの下見を兼ねて、独りで笙ヶ岳まで行った時だった。
ベンチに座って 一休みしながら Tさんと しばしお話した後、
再び 御浜に向かって歩き出した。
昨年より少なくても、
こんなに咲いているんだもの、良かったね~。
ニッコウキスゲのオレンジ色が、青空に映える。
そして・・・鳥海湖。
見ることができて良かったね~。
ほら、こっちには稲倉岳も見えてきたよ。
予想通り、御浜には大勢の人が。
ちょうど 山頂に行った人たちが戻って来る時間帯だもんね。
人混みを避けて 独り静かなところで景色を眺めるのもいいなぁ。
鳥海湖を眺めながら御浜に到着。
「今年も 笙ヶ岳まで行って 鳥海湖も見ることができて 良かった~」
と 嬉しそうな母であった。
・・・④へ続く・・・