・・・朝の弥陀ヶ原湿原をちょっと歩いてから 上に登ろうか。
・・・せっかくなら日の出の頃に行ってみようか。
ということで、
午前3時前に自宅を出発し 8合目の羽黒口駐車場に向かった。
日の出は午前4時40分過ぎとなっていたけれど、
3時前には すでに東の空の色が変わり始めていた。
日の出の瞬間も素晴らしいけれど、それまでの空の色の変化も素晴らしいと思う。
途中の展望の良いところでパチリ。
色づき始めた東の空と 北側に鳥海山のシルエット。
(写真には写っていないけど、もっと東側には 秋田駒ヶ岳や岩手山も見えていた。)
こんな空を眺めることができただけで、すでに感激。
駐車場に着くと、車中泊の方の車が数台。
そして この日ご一緒させていただく先輩Yさんの車もすでにあった。
4:20 登山口をスタート。
木道を行くYさんと、Yさんを見下ろしている月。
鳥海山の方を振り返ると、
少しずつ霞んできて シルエットがぼやけてきていた。
ギボウシ。
花弁の紫と雄しべの黄色の組み合わせが素敵。
キンコウカ、ギボウシ・・・など、
日の出前の植物たちを眺めながら歩いていると・・・
Yさんは すでに弥陀ヶ原湿原遊歩道の方へ。
私も急ぎ足で遊歩道の方へ向かった。
湿原の中の池塘は、それぞれ朝の空を映していた。
おっ、昇ってきたぞ。
陽が昇ったばかりの頃、山頂の方は まだ こんな色。
北の空は うっすらピンク色。
グラデーションになっている東の空。
その空を映す池塘の水面も、グラデーションに。
奥の方へと歩いて行ってみる。
雲海が朝日に染まっている。
朝日に輝き始めたキンコウカ。
湿原全体が輝きだした。
誰かが見ていても いなくても、 こんなふうに 陽の光に輝いているんだなぁ・・・。
実物より何倍も脚が長い私。
イワショウブもまた、朝日に輝いている。
金色の光の中で 赤く光るモウセンゴケ。
朝の弥陀ヶ原湿原の雰囲気を感じることができて良かったなぁ~
と思いながら、登山口の方へ向かうことにする。
分岐の方へ歩いている途中、Yさんが
「トンボがいるよ」
と教えて下さった。
「イトトンボかなぁ・・・」
あれっ? もしかして羽化したばかりなんじゃないだろうか?
今、体を乾かしているのかも。
うわ~ こんなふうになるんだね。
朝の弥陀ヶ原湿原。
素晴らしい景色だけでなく イトトンボを見ることができて嬉しい。
では、登りましょうか。
・・・②へ続く・・・