この時期に 山が晴れて風が穏やかな日なんて なかなか無い。
こんな時に行かなかったら、きっと後悔するぞ~。
・・・ってことで、
前日 久しぶりに金峯山~鎧ヶ峰まで歩いてバテ気味になったけど、
この日も山に行くことにした。
向かったのは、鳥海山麓。
雪の状況がわからないので どこまで行けるか分からないけれど、
1月10日に途中で引き返してきた開拓登山口からのコースを
滝ノ小屋を目指して登ってみようと思ったのだ。
独りで暗いうちから歩き始める勇気はなく、家を出発したのは6時半頃。
日中は晴れる予報だったけれど、
朝は 山麓にも上の方にも ガスがかかっていた。
でも、西の空は明るいので、きっと晴れてくる。
八幡まで来ても まだ 山麓と上の方には灰色のガスがあったけれど、
その間からは きれいな外輪山が見えた。
湯ノ台へ上がる道の運転が心配だったけれど、大丈夫だった。
高原牧場への方へ何台か曲がって行った跡が。
開拓登山口には何台停まっているかな・・・と思ったら、車ナシ!
ガ~ン・・・先行者がいないってことか・・・。
不安でいっぱいになり、
高原牧場の方からの往復に変更しようかとも迷って 少しウロウロしたけれど・・・
結局 予定通り開拓からスタートすることにした。
鳳来山付近に陽が当たり始め、奥には真っ白な外輪山がチラリと見える景色に、
「また途中で折り返すことになる可能性もあるけれど、とにかく行ってみよう」
と思った。
連休中に登った人たちはいたようで、この日のものではない足跡があった。
この日は ワカンでなくスノーシューで歩くことにし、
除雪した雪の山を登ったところで スノーシューを装着。
7:55 スタート。
向かう先の方に朝日が当たっていると、やっぱり嬉しいなぁ・・・。
スノーシューの跡と、スキーの跡と。
家を出た時はどんより曇っていたけれど、
徐々に陽が差すようになってきて・・・
いつの間にか青空が広がってきていた。
『地層』じゃなく『雪層』?
新しいピンクテープが 数十m感覚に付けられていた。
ガスの日にでも登ったのだろうか。
さっそく現れた、シマシマ模様。
木の枝に引っかかった白いドーナツ?!
縞々模様と点々。
夏道は 、水場のそばを渡って南高ヒュッテへと斜面を登っていくのだけれど、
水場は雪の下。
トレースは、もっと手前から斜面を登って 南高ヒュッテの北東側から登っていた。
南高ヒュッテ、雪が屋根までつながっているじゃないですか~。
ってことで、上がってみた。
北側を見ると、奥に真っ白な外輪山が。
あそこまで行きたいけど どうかな~と思いながら眺めた。
前の方に回って見ると、
入り口が雪面より低くになり、地下室に下りていくように階段がつくられていた。
ヒュッテには入らず、先へ進む。
南高ヒュッテから先は、スキーの跡のみ。
スノーシューの方は南高ヒュッテまでだったよう。( Hさんだったかな?)
い・・・いったい、何が?!
真っすぐ転がっていくわけじゃないんだね。( ´艸`)
この辺りから 大きなブナが並ぶ尾根になる。
尾根に出ると、雪面には西からの強風が吹き抜けた跡が。
そして、雪庇。
雪面はカリカリと固くなっていた。
急な登りに入る。
こっちの西側から強い風が吹き付けるので、
斜面は、雪が少ないうえにサラサラしていたので、
登りにくかった。
スキーの跡が、いつの間にかツボ足の跡に変わっていた。
どこまで登って行ったのか。
横堂から先はトレースの無い可能性が高いなぁ・・・。
登りきった先は、大きくなった雪庇が。
そして、1ヵ月前は 細い木がたくさん出ていたところは、
すっかり雪に覆われていた。
おかげで、歩きやすくなっていた。
鳳来山への急斜面が近づいてきた。
積雪期は、
左の斜面をトラバースする道でなく、やっぱり鳳来山を越えていくことになるな。
風が強くて雪が少ないどころか、ゴロゴロした石や木の根が見えているところもあり、
登りにくかった。
急な斜面、登りやすそうなところを探しながら登って・・・
登りきると・・・
目の前の木々には霧氷がついていた。
『エビのしっぽ』とはまた違う針のような霧氷を見たのは初めてだったので感激!
こんなのを見ることができただけでも、来てよかったなぁと思った。
振り返ると、登って来た尾根、奥には庄内平野が見えた。
ブナの芽の一つ一つにも・・・
ブナの葉にも・・・
カエデ?の細い枝にも・・・。
そこにちょうど陽があたってキラキラ光っている様子は、本当にキレイだった。
9:24 鳳来山山頂に到着。
山頂の雪庇は さらに大きくなっていてビックリ。Σ(゚Д゚)
そして・・・
トレースは、ナシ。
キレイな霧氷を見ることができたし、
先にはトレースが無いし、状況は分からないし・・・
もう ここで のんびりコーヒーを飲んで戻ることにしてもいいかも。( ´艸`)
・・・と思ったのだけど、
まだ9時半だよ。 (;^ω^)
せっかくだから・・・とにかく横堂までは行ってみよう。
・・・②へ続く・・・