ガスが取れた熊野岳の斜面を見上げると、下ってくる人たちの姿が小さく見えた。
私も、熊野岳からの下りは あの斜面を下ってこよう。
ワサ小屋跡付近までツボ足できたけれど、
ここでアイゼンを装着。
まずは熊野岳避難小屋の方へ登って行く。
途中、三宝荒神山の方を振り返って見る。
西から流れてくるガスの影が 雪面を滑るように動いて行くのがおもしろくて、
しばし眺めた。
ずっと眺めていても飽きないけれど、先へ進もう!
・・・と思いつつ、またすぐに立ち止まって眺める。
シャープな感じの風紋とは ちょっと雰囲気が違う
小さなモコモコ付きの風紋。
見上げたところに、モコモコした雪庇。
斜面を登りきると、
避難小屋の方で数名のグループの方たちが談笑中だった。
熊野岳の山頂の方は、どんどん流れてくるガスで白くなっている。
南側に少し進み・・・
うわ~~・・・・来て良かったなぁ・・・
と、目の前に広がる景色を眺めながら思った。
雪の塊にみえる避難小屋。(;^ω^)
回り込んでみると、
南側の冬季入り口付近にスコップがあった。
光が差す馬の背辺り、キレイだなぁ・・・。
避難小屋の手前から真っすぐ下って行く人たちが多いみたいだったけど、
私は・・・東側を回り込んで行ってみることにしよう。
と歩きだしたら、
さっき小屋付近で談笑していたグループの方たちが
後ろから滑ってきて 名号峰の方へ下って行った。
私は回り込んで 御釜が見える方へ。
さっきの3人組の方たちは、避難小屋のそばから下ってきた。
避難小屋の方を振り返って見る。
すばらしい景色を眺めることができたし、なかなか熊野岳ガスが取れないから、
ここで折り返してもいいかな・・・
という気持ちになった。
でも・・・
せっかくだから、やっぱりもう少し歩こうか。
光と影と雪が見せてくれる景色を、もっと見てみたいもんね。
無雪期に茶色や焦げ茶色が多かった景色は、
今は雪景色。
白い波が広がる雪原を歩く。
御釜の縁。
御釜の縁 その2。
雪と風が創る、足元のボコボコと 遠くの滑らかなライン。
足元の雪の波のそばを 馬の背の方へと歩いていく。
ふと振り返って見ると、
熊野岳避難小屋の上に青空が広がっていた。
このまま青空が広がってくれたらいいのに。
白い風景の中、白い道が続く。
そのまま進んで行っても良かったけれど、
緩やかに下ったところから左側へ。
御釜の縁に近いところを歩く道。
無雪期には柵があったかなぁ。
御釜の中の方が見えるかな~と思って見たけど、残念ながら見えず。
斜面を登り返してから、あの刈田岳へ行ってみよう。
南側の景色も見たい。
馬の背の道に合流すると、ちょうどあの3人組の方たちがやってきてい追い越していった。
あと一登り。
・・・③へ続く・・・