「さぁ~ こっからが いよいよ『登山』だよぉ~!\(^o^)/」
「え~っ?! じゃ、今までは~?( ゚Д゚)」
「今までは『ハイキング』。( ´艸`)」
・・・・・
というSさんと先輩方の楽しいやり取りを聞き、
再び歩き始めた。
タテヤマウツボグサやモミジカラマツなど足元に咲く花を眺めつつ・・・
鍛冶月光の方へと登って行く。
北側を見ると、斜面に崩れた跡が目立つところも。
山も 少しずつ少しずつ変化しているんだな。
いざ、鍛冶月光の坂へ。
午後になって 山頂から下ってくる人たちも多く、
時々 待っていたり待ってていただいたりして
たくさんの人たちとすれ違いながら登って行った。
急な分、少し登ると景色が変わる。
少し登っては 立ち止まって景色を眺め・・・
また少し登っては 立ち止まって景色を眺め・・・
時々、近くの植物も眺め・・・
ゴツゴツした石も眺め・・・
流れるガスも眺め・・・
向こうの尾根のヒダヒダも眺め・・・
歩いてきた道も眺め・・・
ガスが谷間を流れてくる様子を眺め・・・
流れるガスの中を歩く人たちを眺め・・・
な~んて キョロキョロしながら登っていくので、
みなさんから ちょっと遅れがちになってしまうので、
「立ち止まって眺めたら 少しペースを上げて追いつき・・・」
という感じで付いていった。
( いや、ガイドのSさんが、ところどころで待ってて下さった。(;^ω^) )
ゴロゴロした石で ちょっと歩きづらいところを過ぎると・・・
ハクセンナズナは、月山のこの辺りだけに咲くのだろうか。
その花畑から少し登ると、鍛冶小屋跡に着く。
ここで ちょっと一息。
ヤマハハコがたくさん咲いている鍛冶小屋跡を過ぎれば、
山頂台地まで あと少し。
「あと少し」なんだけど、
浮き石がいっぱいで 実はヒジョーに歩きづらいところ。
足の置き場に気をつけながら登り、山頂台地に上がった。
山頂台地では、ハクサンシャジンがお出迎え。
あのハチは、脚で茎をつかんで支えてるのかな?
ハクサンイチゲも咲いてたし・・・ミヤマリンドウも。
みなさん それぞれ しばらく花を撮ったあと、山頂小屋の方へ。
西から吹く風に、草原が波打つ。
今日は このままガスと風で過ぎていきそうだな・・・。
山頂小屋手前の両側には、ウゴアザミ。
小屋の部屋に上がる前に、ちょっと散策。
まずは、小屋の向かい側へ。
花畑だ~。
西からの風がビュービュー吹いていて、植物たちが大きく揺れていた。
風の勢いが少し弱まる時にパチリ。
リンリン音が聞こえそう。
今度は、神社の南東側へ。
コバイケイソウの向こうに見えているのは、どの辺りだろうか。
ずっと向こうの湿地の奥に、ポツンと白く念仏ヶ原小屋が見える。
いつか行く機会があるといいなぁ。
では、三角点のところへも行ってみよう。
前回来た時 雪が解けたばかりで枯れ草色だったところには
シダなどが生え・・・
雪渓が残っているところでは、
その下の方から雪解け水の流れる音が聞こえていた。
三角点のあるところへ登って見ると・・・強風&ガス。(;^ω^)
西側から風に乗って流れてくるガスが 次々に尾根にぶつかっているのだった。
1984mは 神社のあるところ。
ここは、一等三角点1979.82m。
山頂付近のコマクサは、花が終盤。
では、小屋へ。
よろしくお願いしま~す。
2階奥の『峰桜』という部屋に案内していただいた。
5名の先輩方、よろしくお願いします!
間隔をとって 場所を決め、着替えをしたりして・・・
18時から1階の食堂にて夕食をいただいた。
月山筍などの天ぷら、青コゴミの胡麻和え、ごま豆腐・・・などなど、
山で こんな食事をいただけるなんて、ホントにうれしい。
日没の時刻が近づいても 外はガス&強風。
景色を見に行くのは諦めて、ゆっくり食事だな・・・と思っていると、
突然 西の空の方がほわ~っと明るくなった。
すると ガイドのSさんが、
「いいよ、行っておいで。」言って
と笑いながら言って下さったので、
食事の途中で大変失礼ながら 外へ行ってみることにした。
2階の部屋に戻って レインウェアを着て カメラを持って、
急いで 小屋の向かい側に行くと・・・
この日ならではの素敵な景色が。
ゴ~ッと音を立てながら吹いてくる西風・・・
ものすごい速さで流れていくガス・・・
そのガスの切れ間に時々見える夕陽・・・
その夕陽に照らされている植物たち・・・
快晴だった前回とは違う美しい景色が あった。
少し経つと またガスガスになったので、小屋に戻ろうとすると・・・
今度は、こんな景色が。
ボワンと円く赤くなっていた。
し~んと静かな気持ちになる。
素敵な景色をありがとう。
しまった~。時間を忘れて夕陽を眺めてしまったぞ。(;^ω^)
・・・と急いで小屋に戻り、食事の続きを。
Sさん、ありがとうございました。
この後、部屋に戻り、荷物整理をしていたところ、スマホが無いことに気づき、大慌て。
夕陽を観に行った時、スマホでも撮ったので、その時に落としてしまったようだ。
同室の方に断って、レインウェアを着てヘッドライトを持って外へ出た。
・・・小屋の西側に行くと・・・無い。
・・・神社の方へ続く石段にも・・無い。
でも、落としたのは この2つの場所しかない。
もう一度 小屋の西側へ行く。・・・無い。
困っていると、ナント先輩3人が「一緒に探すよ~」とわざわざ来てくださった。
もう一度、神社へと上がる石段の方へ。・・・無い。
「明日の朝 明るくなってから もう一度探します」
と言って 神社の方から下りてきたら・・・
!!!
足元の草の中から、スマホがチョコンと見えるではないか!
先輩方に お礼とお詫びを言い、小屋に戻った。
スマホを探しながら歩いている途中で ふと西側の景色が目に入った。
・・・薄青の景色。
・・・空の低いところに細くオレンジ色に光る月。
・・・ガスの間に鶴岡市街地の明かり。
実は これが、この日 一番印象的な景色だった・・・。(;^ω^)
・・・③へ続く・・・