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のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'23/02/05 鳥海高原牧場~『宮様コース』を歩いてみよう③…急斜面を登って


これから急斜面の登りに入るぞ、という辺りまで来たら、
また陽が差して 雪面にブナの影が広がった。

ブナ林のシマシマ模様を眺めてから、


3つ目の急斜面の登りに入る。

 

 

 

沈み込みは15cmくらいだったろうか。
ラッキー。

この急斜面でも やっぱり、

見上げたり・・・

 

左を見たり・・・

 

右を見たり・・・

 

振り返ったり・・・

キョロキョロしながら登った。

斜面を登り切ると、今日のものではない足跡があった。

 

いつの間にか、青空が広がっていて、
白い雲が すごい速さで西から東へと流れているのが見えた。
樹林帯を抜けたら、強風かもしれないなぁ・・・。

 

少し進むと、先行者のものと思われるトレースがハッキリ現れた。

 

この日 初のウサギのトレースも。



トレースが西寄りに進んでいる辺り。
木々の向こうの湯ノ台道の方には白い雲がモワモワ。

 

 





 

東側を見ると、
ブナ林の中を走る鳥海高原ラインがチラチラと。

 

少しずつ木がまばらになって来るにしたがって

 

西からの冷たい風が吹き抜け、雪面の雪が飛ばされるようになってきた。

そして

 

ゴオ・・・という風の音が大きくなってきていた。

 

わ!

 

わわ!


光る雲が前方を勢いよく流れていく様子に しばし圧倒された。

 

振り返って見る。
けっこう登ってきたなぁ・・・。

 

 

地図では、この先 滝ノ小屋手前の標高1250m付近まで
最後の?頑張りどころになりそうな斜面が続くようだった。

 

時々 冷たい西風が吹き付けてきてくるけれど、

 

天気は大丈夫そうだし、沈み込みが少ないし、

 

西側の尾根と高さが近づいてきたし・・・

 

やっぱり滝ノ小屋まで行きたい。

 

見上げていた雪庇を見下ろすくらいまで登ってきたしね。

 


じわじわキツく感じられるようになってきたけれど、時間はまだある。
ゆっくり登っていこう。

な~んて思いながら登っていると、
「シャ~ッ・・・シャ~ッ・・・」
と音が聞こえ、スキーで下っていく人の姿が見えた。

1人・・・2人・・・3人・・・。


むむっ。もしかして・・・

ここから上、滝ノ小屋まで、
今いるのは自分独りじゃないのだろうか?

・・・そう思ったとたん、急に心細くなった。

心細いけど・・・

滝ノ小屋まで行きたい。

 

東側の様子を見ると、
たぶん向こうは急斜面になっているのだろうし・・・

 

西側を見ると、
雪庇のある向こう側の尾根との高さが近づいてきたし・・・

 

見上げると、木がまばらになってきたし・・・

 

ここまで来たんだよ。
あとひと踏ん張りしたいじゃないか。

・・・と自分を励ましながら登っていると、


ブナの木の間から 車道終点にある建物が見えた!
湯ノ台道の方を登る時も、
あの建物が大きく見えるようになると「もう少しだぞ」とあとひと踏ん張りの元気が出たよね。

 

少し東側に行き、遠くの山々を眺めて深呼吸。

 

では、ここからもう一度 気合いをいれて・・・

さぁ、行きましょうか!

                      ・・・④へ続く・・・