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のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'24/09/05 鳥海山・鉾立より④…二ノ滝T字分岐~幸治郎沢~月山森分岐

 

二ノ滝T字分岐での15分ほどのコーヒータイムの後、
木道を東の方へと歩き始めた。

木道を歩いて行った先に
見たい花が咲く場所がある。


まだ咲いててくれるといいなぁ・・・。

 

目の前には 穏やかな雰囲気の池塘
向こうには 今も動いているような溶岩流跡のヒダヒダ。



逆さ 扇子森。

 

 

 

色づき始めた千畳ヶ原の草原の向こうに 色づいた庄内平野
その景色を 何度も眺める。

 

木道の方向が変わると、
正面向こうに 迫力のヒダヒダ。

 

 

 

この辺りには、
シロバナトウウチソウがいっぱい。

 

黒沢に下りる手前で 振り返り、黒っぽい地層を眺める。
その上に薄く茶色の層。



向こうの上り口まで 石の上をトントン・・・と行く。

 

コンペイトウのような実がなっているのは
モミジカラマツかな?

 

池塘の中の葉っぱたち、
イイ感じに黄葉。


黄葉してきた景色の中に
エゾオヤマリンドウが映える。

 

雪渓が解けて間もない頃に ヒナザクラが群生するところには
黄葉したイワイチョウの葉が いっぱい。

 

木道の南側にも イワイチョウの葉。
その奥には シロバナトウウチソウ。

 

振りかえって見る。

 

幸治郎沢が だんだん近づいてきた。


幸治郎沢の手前と 幸治郎沢の下部に、
会いたい花たちは 咲いててくれるだろうか。

 

この沢は 少し水が流れている。




水音が聞こえるのは やっぱりいいな。

 

この沢を渡ってすぐ、
もう少し先で会うつもりだった花が 突然現れた。

会いたかった花その1、チョウジギク。


いつもの場所?でも会えるといいなぁと思いながら、
沢がクネクネと蛇行しながら流れ下って行く方を眺めた。

 

来たよ、ジワジワと水が流れ出ているところに。
このすぐ近くに・・・

 

咲いているか? チョウジギク。



水が流れ落ちる岩に 上からかぶさるようにチョウジギクの葉がある。
ここに花が咲いてる様子が素敵なんだけど・・・




咲いているのは これだけだった・・・。
しかも、1本の茎に1つの花だ。

でも、会えたから良かったよ!

来年は 花がたくさん咲く時期に 来れたらいいな・・・
と思いながら 幸治郎沢のすぐ手前の沢の方へ。


急なところをちょっと下るんだったな・・・
下を見ると、
沢を渡るところから幸治郎沢の方へと トラロープが張られていた。

自分の記憶にある「急なところ」は 伸びた灌木の枝で塞がれ、
迂回する道が すでにできていた。
ここを歩くのは そんなに久しぶりだったっけ?

などと思いながら 沢のそばに下りたところでキョロキョロ見回すと・・・


チョウジギクが咲いてる!

よく見ると、
あっちこっちに ちょこちょこ咲いているのだった。


うれしくて、しばし眺める。


見れば見るほど オモシロイ花だな。


思っていなかったところに たくさん咲いている様子を見ることができて
嬉しさが倍に。

 

植物は 毎年全く同じところに生えて咲くわけじゃなく、
少しずつ移動しているんだなぁ・・・

そんなことを思いながら、

石の間から流れてくる湧水をしばらく眺めた。

 

この湧水の沢は 流れ下って どこに注ぐのだったか・・・

・・・と思いながら 沢を見ていると、

あ! ミソガワソウだ!

この日 会いたかったもう一つの花、ミソガワソウ
幸治郎沢の下で 夏の終わり~秋のはじめに咲く花。

うれしくて しばし眺め・・・

 

9:58 さぁ、幸治郎沢、登るよ~!

・・・と登り始めようとしたけれど、

「会えたらいいな・・・」くらいに思ってたミソガワソウ
思ってた以上に たくさん咲いていてビックリ。

そばの斜面にも たくさん咲いていて・・・

しばらく ボ~ッと眺めていた。

ようやく登り始め、

ふと前方を見上げると、
あそこにも ミソガワソウ

驚きつつ 登って行くと・・・


見上げたところに、まだ咲いてた。

そのミソガワソウのそばを過ぎて登っていき・・・


まだ 咲いてて びっくり。
この辺りまで 前も咲いてたのかなぁ・・・。

3分の1くらいは登っただろうか? いや、4分の1か?
ミソガワソウは見えなくなった。


大きな石が積み重なる所を
両手両足を使って登って行く。

 

ここも毎度 眺めるところ。
丸みを帯びた石が多い中、角ばった石があって、
チョロチョロと水が流れているんだ。


岩の隙間に 水しぶきを浴びながら咲くダイモンジソウが咲いてる姿を見て
感激したことがあった。

今回は、ダイモンジソウの葉はあったけれど、
残念ながら花とは会えなかった。

 

縦に積み重なったように見えて 一瞬ドキッとするところも、
慌てずに見ると 手や足を掛けられるところが見つかるので大丈夫。

 

大きな段差があるところ。
前は 向かって左側から 上り下りしていたけれど、
今回は 写真に写ってない右側を登った。

その時その時 自分が登りやすそうなところを見つけて。

 

 

3分の2は過ぎたんじゃないかな。

 

振り返ると、
千畳ヶ原が だいぶ下に見えるようになっていて、
歩いてきた道が ずうっと遠くまで続いていた。
御浜も見えるんだよね~。
鍋森は 石がゴロゴロしたドームだぁ・・・。

この景色を眺めることができたのも うれしい。

 

しばし景色を眺め、さぁ あと一登り・・・と思いながら登り始めたら、
上から クマ鈴の音が聞こえてきた。




滝ノ小屋口から千畳ヶ原までを往復するという方。
「気を付けてね~」
と声をかけていただいた。

 

どこを登っていこうかな・・・
と、頭・目・体をいっぱい使って登って行き・・・

 

登り切った。
幸治郎沢、やっぱり楽しい。




ここから右へ曲がり、
少しの間 幸治郎沢の続きのような道が続く。

 

視界が開けたところで 振り返って見る。

 

外輪の方。
紅葉の頃のこの斜面も なかなか素敵だったなぁ・・・。

 

石がゴロゴロした道から・・・

木道になり、緩やかに登って行く。


木道から左側に見える あの辺りに池塘がある。
月山森の稜線からだと よく見えるんだけどなぁ・・・。

 

石がゴロゴロした月山森北側の斜面を眺めつつ木道を歩いて行く。

 

足元に これから咲くチングルマがあって 
しゃがみこんで見たりしながら。



10:34 月山森分岐まで来た。

ここから どうするかは、
心と体の調子を見て決めようと思っていた。


月山森に登り、景色を眺めながら のんびり過ごして
幸治郎沢を下って戻るか。

それとも・・・

薊坂を登って伏拝岳に上がり、外輪を下るか。


ここまでは わりと調子よく登ってきたけれど、
これから あの薊坂を登るとなると、
今の自分の体力では バテバテのヘロヘロになるだろうな・・・。

さぁ、どうしようか・・・。

                        ・・・⑤へ続く・・・