二ノ滝分岐から、今度は二ノ滝コースの方へ少しだけ下ってみよう。
笙ヶ岳の方を見上げると、
滝ノ小屋口から七高山~新山~御浜~笙ヶ岳~千畳ヶ原~幸治郎沢~河原宿~滝ノ小屋口
と周回するという先輩E子さんの姿が小さく見えた。さ、さすが・・・。(;^ω^)
私は、今年は周回してないなぁ・・・。というか、
今は すっかり「写真を撮りながらの のんびり歩き」になってしまっているからなぁ・・・。
もう少し下ってみよう。
笙ヶ岳を横に見ながら、もう少し下ってみる。
こんな時って、
「もう少し・・・もう少し・・・」と思いながら、どんどん進んじゃうんだよなぁ・・・。
あ、岩峰も見えてきた。
池塘が見えるのは、この辺りまでのよう。
もう少し下ってみよう。
二ノ滝コースを登ってきたいと思いながら、なかなか登って来る勇気がなくて、
山歩き1年目の10月初旬に
「二ノ滝コース~月山森~万助道を歩く」という先輩Oさんに同行させていただいたきり。
木々の紅葉に感激しながら この道を登ってきて、草紅葉の千畳ヶ原に出て さらに感激。
アスレチックコースのような幸治郎沢を登って 月山森から西鳥海を眺めた時は「うわ~っ!」と思ったっけ。
万助道を万助小舎まで下るのが長~く感じられたけど、
素敵な万助小舎を見て「いつか ここに泊まりに来よう!」と思ったんだった。
万助小舎に泊まれるのは いつになるかなぁ・・・。
あ! そろそろ戻らなくっちゃ。
こんなところまで下ってきてしまった。
Yさんをお待たせしてしまってるぞ。
振り返って見る。
う~ん・・・素敵な道だぁ~。
戻りながらも 辺りをキョロキョロ。
西側を見ると、溶岩流の跡が 笙ヶ岳の斜面にも その手前にも。
また振り返って見る。
この道、また登ってきたいなぁ~。
これは・・・ギボウシの実だろうか。曲線が素敵。
あ、Yさんの姿が見えた!
お待たせして すみませ~ん! ( ホントに『すみませ~ん!』って思ってたか?! )
と 思いながらも、
目に入ったものがあると、立ち止まってパチリパチリ。
まだ咲いてたチングルマの花があった。
紅葉したチングルマの葉の上に雪が降ったような?
向こうを沢が流れているぞ、と思いながら眺めていると、
「湧水の沢なんだよ」
とYさん。
へぇ~・・・。あんなところからも湧水が流れ出ているんだぁ・・・。
けっこう勢いよく流れているよ。
「ゆっくり行ってるから、のんびり休んできていいよ~」
と、Yさんは分岐の方へ先に戻って行った。
はいっ、お言葉に甘えて、そうします。( ´艸`)
小さな池塘に 笙ヶ岳一峰がちょっと映っていた。
月山森の方の西側斜面。
あそこにも水の流れ。
水音が辺りに響いている。
木道のそばにも流れがあり、石にはコケが。
Yさんは、急な斜面を登り切ったところ。
あの斜面にある長方形に削れているところ、
なんであんなふうになったんだろう?
急なところを登り切ると 二ノ滝分岐が見えた。 そして そこに ・・・
なんと、
さっき笙ヶ岳の稜線を歩いていたE子さんが ちょうど やってきたではないか!
分岐で ワイワイ しばしお喋り。
「先に ゆっくり行ってるからね~」とYさんは蛇石流れの方へ。
E子さん、そのうちやってみたいと思っていた湯ノ台口からの周回歩き、
天気を見て「この日しかない!」と思って歩いてきたそう。
ザックには、知人からもらったという手作りの『無事カエル』さん。
湯ノ台コースから登って 新山~御浜~笙ヶ岳~千畳ヶ原と歩いてきたE子さん。
幸治郎沢を登って 河原宿から八丁坂を下って・・・
きっと、私たちより早く下山できることだろう。
早くトレランやウルトラマラソンの大会が行われるようになるといいですね。
『制限時間8日間で、若狭湾から駿河湾まで』っていうレースにも参加できそう。
会ってお喋りするたびに元気をいただける先輩E子さんの後ろ姿を見送り、
私は 蛇石流の方へと歩き出した。
・・・⑦へ続く・・・