来年は、ミソガワソウの花がいっぱい咲いているうちに、ここを歩こう。
そう思いながら 折り返すことにした。
綿毛になっていたチョウジギク。
チョウジギクの花にはギリギリ会えたな。
1ヵ月後には、もう初雪が降ってるかな。
幸治郎沢の方を振り返って見る。
透明でキレイな水だなぁ・・・。そんなキレイな水の沢に・・・
バッタ! 飛んで着陸したところが沢だったのか?
バッタは おぼれているような様子ではなく、上手に脚を動かして 水面を進んでいた。
そして バッタが泳ぐように脚を動かすたびに、水面に輪が広がるのだった。
今この時、鳥海山の山肌のあちらこちらを キレイな水が流れていることを思った。
並んで踊っているみたいなダケカンバたち。
波打っているような草紅葉。
静かに・・・
ゆっくりと・・・
時間が流れている・・・。
すれ違った人たちと一緒に、影も歩いて行った。
雪渓がとけた後にヒナザクラが群生していた辺りには、小さなギザギザの葉。
また来年も 可愛い花をたくさん咲かせてくれることだろう。
キツネ色の草紅葉。陽の光に輝いてる笹原。その奥のヒダヒダ。
足元のキツネ色が、遠く庄内平野まで広がってるよう。
二ノ滝分岐に戻って来た。
今度は 二ノ滝コースの方へ少し下ってみましょう。
・・・⑥へ続く・・・