12:06 さて、どうしようか。
・・・全く登ることをせずに ここから眺めて折り返すか。
・・・ちょっとだけ登って様子を見てみようか。

と 頭では考えて迷っている感じだけど、
心の中には たぶん「全く登ることをせずに戻る」という選択肢は無い。
・・・上まで登りきらなくても、途中まででも登ってみたい。
「ちょっと その辺まで 行ってくる!」
と 祠のあるところから数m上を指さし、登り始めた。

サラサラな雪で滑ったり・・・
表面は固くしまっていても 下が空洞になっていたり・・・
そんな状況の時は 途中で登るのを止めて戻った時もあるけれど、
気温が高めで ちょっとベタッとしたこの日の雪は、
案外スノーシューの引っ掛かりがよかったし、
前日に歩いた人たちや この日の先行者が登ったステップがあって 登りやすい。

向日葵さんを待たせちゃいけないよな~と思いつつ、
「もうちょっとだけ・・・」の繰り返しで登り続け・・・

登り切るまで あとちょっとのところまで行ったら、
登り切るしかなくなった~。(;^ω^)

・・・向日葵さん、待たせてゴメン!
結局 月光坂の上まで登っちゃったよ~。・・・
と思いながら振り返る。

12:13 月光坂の上まで登ってきた。
そして・・・登り切ったら、せめてその先を見るだけ見たい!
うわ~! 雪 少なっ! ( ゚Д゚)

こんな天気だと一本杉までいきたくなるけど、ここまでだ。
折り返して月光坂を下り始めた。

少し下ったところで、振り返って見る。

雪がたくさん積もったら、斜度を増すこの辺りから上が大変なんだよね。
この辺までは スノーシューでまずまず登ってくることができるんだけど。

12:20 祠のところまで下ってきた。
登り始めてから10分以上も経ってるじゃないか!

向日葵さ~ん、お待たせしてゴメンなさいっ!
「おやつ食べてたから大丈夫~」
と、向日葵さんは笑顔で言ってくれたけど・・・
待ってる時の時間は長く感じるんだよね・・・。
あ、それとも・・・
私が上まで登っていってしまうだろうと予想してたか?!
ま、とにかく ここで折り返しだ。
すでに12時を過ぎているけど 南高ヒュッテまで下ってから昼食休憩することにして、
戻り始めた。

足元のアニマルトレースを眺めながら歩く。
ウサギに・・・
テンに・・・
チョコチョコしてるのはネズミ?

戻りは巻き道でなく鳳来山山頂を通っていくことにし、分岐を通過。
まだまだ雪が少ない尾根道。
ここに大きな雪庇ができていく様子を、タイムラプスで見てみたいなぁ・・・。

この状況なら、この辺を歩いても大丈夫そう。

せっかくなので トレースの無いところを歩いていき・・・
石が積み重なったところも、雪のあるところをスノーシューのまま上がり・・・

雪が積もっても元気でイキイキしているコケを眺めてから・・・

山頂に上がる。

12:29 鳳来山山頂。
西側。
遠くには 意外に青い海。飛島も見えてるね~。

谷を挟んだ向こう側の尾根が いい感じ。

あんなところに、ポツンと杉。
あっちの尾根にも『一本杉』があるのかぁ。

南西の方に目を向けると、遠く海に浮かぶ粟島が見えた。
その右奥には、うっすらと佐渡も。

つい遠くにばかり目を向けてしまうけれど、
鳳来山山頂付近のブナもキレイなんだよね。
枝に霧氷がついた時などは特に。

青空をバックに、霧氷がついた木々の枝が光る時に、
また登ってくることが出来たらいいなぁ・・・。
東側。
遠くに神室連峰。
ガンチャンさんから 残雪期の軍沢岳に連れて行っていただいて、
ガスの間から白い屏風を広げたような神室連峰が見えた時の感激を思い出した。

エコプロのツアーで一度だけ登った丁岳。
昨日だったら、向こうからからキレイな鳥海山が見えただろうな・・・。

山頂付近のブナの枝に 来シーズンの芽がたくさん準備されているのを眺め・・・

12:35 鳳来山山頂からの下山開始。

「この道の両側のサクラの木に花が咲いた様子を見てみたいなぁ・・・」
と いつも思うのだけど、
この辺にサクラが咲く時期には 毎年 別の所を歩いているんだよね・・・。

もっと雪が積もった時の様子を思い浮かべながら歩いて行く。

この辺からは、急な下り。
足の置き場に気を付けながら ゆっくり下って行く。


急な斜面の最後の方は、トレースの無い雪の上を下って。

なだらかになったところで ブナの木々を見あげる。

振り返って見る。

つい今しがたまで青空が広がっていたかと思ったら・・・

雲が広がって、辺りの景色は やや沈んだ色に。

そして・・・
木々の奥、山際の空は うっすらオレンジ色っぽく染まってきていた。

まだ13時前なんだけど・・・太陽の高度が低いからかな。

「ちょうど 横堂~鳳来山山頂にいた時に青空が広がってて良かったね~」
と言いながら下って行く。

だんだん お腹が空いてきたぞ。
・・・④へ続く・・・