賽の河原まで来れば、鉾立までは もう少し。
ニッコウキスゲは つぼみがたくさんなので、
まだまだ これから咲くね。
気になっていた水の流れを見てみた。
鉾立の方から登ってきた方が、石に腰掛けている方々に、
「今日 秋田駒を歩いてから こっちに来たんだ。
今日は 小屋泊まりだよ」
と話していた。
いいなぁ・・・。
ゴリラの横顔のような岩を、
戻りもパチリ。
気になる石や岩、行きも戻りも撮りたくなる。
この大きな石も そうだな。
違う角度から見ると こんな感じ。
この先は
両側にアザミがいっぱい。
おや? この虫 イタドリの葉を食べてる?
それだけじゃなく、
食べながら ウンチしてる?
『イタドリハムシ』って、この虫のことか?・・・と思ったけれど、違うようだ。
何の虫だろう。
足元の花を眺めながら下っていると、
三脚や小屋泊するような装備を背負って登ってきた若者たちがいた。
「小屋泊まりですか?」
と 訊くと・・・
「泊まりません。
夜 寝ないで撮影するんです!」
・・・とのこと。
そのお二人のうちの一人が
「まだ太陽が あの高さにあるのに、
海が もうオレンジ色になってるよ~!」
と、すごくうれしそうに大きな声で言ってカメラを向けていた。
そういうことに気づく感覚?心?を 私は持てているかな・・・
と、思った。
水音が聞こえてくる奈曽渓谷を見下ろして眺め、
また下った。
展望台手前のブナには、
実がたくさんなっていた。
下りも 展望台に寄って 奈曽渓谷を眺める。
河原宿や賽の河原付近の雪渓がほとんど解けてなくなり、
滝がほとんど見えなくなってしまったのは 寂しい気がする。
その近くの滝は まだ見えてるから、
水が流れてくるところが違うのかな?
朝は 次々に人が登ってきた道も、
この時間は静か。
17:30 鉾立の登山口に 無事に下山。
驚いたことに、登山口付近には 道路の両側に路駐の車があった・・・。
この日は、いったい どのくらいの登山者がいたのだろう。
では、鉾立から ブルーラインを秋田側に下っていこう。
最初のカーブのところにある駐車スペースから見たら、
上の方のガスが流れて 山頂や外輪が見えてきていた。
夕方になると ガスが晴れるんだよね~。
帰宅時間を気にしなくてもいい日なら、しばらく眺めていたいところだ。
大きく3つカーブした先の駐車スペースには、
私の車だけがあった。
車に乗り、鉾立に登り返してから 山形側のブルーラインを下った。
遊佐まで来ると、やはり・・・
うっすら霞んではいたものの、鳥海山のモクモクしたガスは無くなっていた。
鳥海山、今日もありがとう。
空が霞んでいたので、
西に傾いて行く夕日が 赤く見えていた。