生きもののことは全くと言っていいほど知らないので、
歩いていて 何かの生き物に出会うたび、
「うお~っ!」とか「これは何だ?!」と 心の中で大騒ぎ。(;^ω^)
2024年に出会った中から印象に残った生き物の写真を。
5月中旬、火打岳に行った戻り、大尺山と槍ヶ先の間の稜線で ふと目に入った虫。
大きさは2cmないくらい。
クワガタに似ていて 青みがかった光沢のある体。
何だろうと思ったら・・・
『ユキグニコルリクワガタ』だそうだ。
日本海側の豪雪地帯に生息。
ブナ帯のひこばえや1~2mの幼木の新芽だけに集まるそうなので、
来年の春、残雪の頃に ブナの新芽をよく見てみよう。
6月下旬、鳥海山 湯ノ台コースの八丁坂で。
オトシブミが ちょうど作業中だった。
道具なども使わず、上手に葉を切ってクルクル巻くのだからスゴイ。
巻いた葉を落とすものと落とさないものがいるようで、
落とさないものでは 1本の木に大量にフミがあることも。
( 西川町 県立自然博物園にて )
6月下旬、鳥海山 湯ノ台コースの八丁坂で見た 可愛い模様のカミキリムシ、
『トホシハナカミキリ』だそうだ。(黒い模様が10個あるからかな)
北海道や 本州の高山帯で、ハクサンフウロやウサギギクなどにいるそうだ。
カミキリムシの仲間って たくさんいるんだなぁ・・・。
これは『シロトラカミキリムシ』で、
他に『クロトラ…』や『キトラ…』もいるらしい。
よく見かけるこの虫は『ヨツスジカミキリムシ』のようだ。
サササ~ッと・・・と動きが速いハンミョウ。
他の昆虫を食べるらしく、拡大して見るとアゴが怖い・・・。
7月中旬、鳥海山 象潟コースで。
ふと目に入った虫をよく見たら、葉を食べながら ウンチしてた。
5月中旬 鳥海山山麓の高瀬峡で。
写真中央、岩に地衣類が生えているとしか見えないけれど、
地衣類を体に付けたアリジゴクが、通りかかる餌をじっと待っているのだそうだ。
下には アリジゴクの穴が・・・。
別の日、金山町の遊学の森で見たアリジゴク。
同じ6月中旬、高瀬峡の手前の尾根道にて。
胸の赤いアリがたくさんいると思ったら『ムネアカアリ』だそうだ。
大きな女王アリもいて・・・。
これも同じ日。
2匹くっついたまま飛んでる虫がいるぞ?と思ったら・・・
『オドリバエ』というのだそうだ。
オスは、メスに貢物を渡し、メスがそれを食べている間に交尾するのだそうで・・・。
6月上旬、蔵王連峰 屏風岳付近で。
3mmくらい?のダニのすぐ後ろを 2匹の小さなダニが付いて行く様子がオモシロくて、立ち止まって眺めてしまった。
石の上にたまに見かける1mmくらいにタカラダニではなく、
体がビロード状の毛におおわれた『アカケダニ』のようだ。
親の後を必死に2匹の子どもが付いて行くように見えたのだけど、
メスの後をオスが追いかけていたのかも。
9月下旬、鳥海山 吹浦コースの『とよ』付近で。
ヒョウモンチョウの仲間が 目の前で産卵を始めた。
枯れ草に産卵・・・でいいのか?と思ったけど、
春になったら 幼虫の食草のスミレがここに出てくるのを知っているからかも。
この日は バッタも あちらこちらで産卵していた。
木道の間・・・
石の割れ目・・・
お腹の大きなカナヘビを何度か見かけた。
アニメの『ニャッキ!』みたい。
チョウやガの幼虫か、ハチの幼虫か、
似ている幼虫の見分け方を教えていただいた。
・・・どちらも、胸脚は3対、尾脚は1対。
・・・異なるのは腹脚で、チョウやガが4対以下なのに対し、ハチは5対以上。
ということで、これは腹脚が5対みえるのでハチの幼虫だな。
何かのガの幼虫かと思ったら『ミドリヒョウモン』の幼虫とのこと。
スミレを食べるそうだ。
やわらかそうな葉をたくさん食べたのは 誰だろう?
もしかして・・・あの虫?
撮った時にはアリしか目に入っていなかったのだけど、
後から写真を見たら 青虫がいて驚いた。
9月上旬 鳥海山・鳥海湖近くにて。
そろそろ移動する必要がありそうですよ?
6月上旬 不忘山から南屏風岳の方へ戻る途中、
道のすぐそばでの灌木の葉にいるクモが目に入った。
ウロウロしているので何だろうと思って見ていたら・・・
糸を張り始めた。
出来上がるまで見ていればよかったな。
10月末、久しぶりに大鳥池に向かった時。
急斜面のクネクネ道を登って行くと、次に曲がる所にサルが。
立ち止まって見ると、他にもサルがいて・・・
斜面の上の方に現れた1匹が私に気づいて威嚇してきた。
見えないところまで戻って静かにしばらく待っていたけれど、
そのサルが様子をうかがっているのが木々の枝の揺れからからわかって
恐怖感があった・・・。
11月上旬、鳥海山 開拓登山口から滝ノ小屋へと登って行った時、
薄っすら積もった雪の上に残るトレースの一つは イノシシのものだった。
あちらこちらにイノシシが出没しているようで、
独りで歩くのが今まで以上に怖くなった・・・。
いろんな生きものと出会ったけれど、
私が出会ったのは たくさんいる生きものたちの ほんの一部。
たくさんの生きものたちとつながって生きていることを忘れずにいたい。
2025年も たくさんの生きものたちと会えますように!