吹越神社の近くまで来て振り返って見ると、
柔らかな光が差し込んでいた。
積雪期ならではの美しい模様。
「庄内海岸アルプス~。
荒倉山がキレイに見えるよ~」
との ままふぃ~さんの声に、私も西側の方へ上がっていった。
ほんとだ。荒倉山が見えてる。
その右側には高館山も見えた。
今度は 吹越神社の脇の方へ上がっていく。
「飛島も見えるよ~」
ほ、ホントだ~!
霞んではいるけれど、確かに見える。
近くのブナの大木の方から、鳥の声が聞こえてきた。
ブナの実を食べているのかなぁ。
神社の屋根から落ちた雪の山の上を歩き・・・
山頂の方へ。
参道の東側の林の方へ上がっていくと、
鳥のような足跡が。
( 帰りにビジターセンターに寄ってスタッフの方にお訊きしたら、
引きずっている跡(尾)があるのが ヤマドリのオス、無いのがメスだそうだ。
これは・・・オスか。)
ここで方向転換?
いろんな生き物が暮らしているんだなぁ・・・。
クマの爪痕が残るブナも。
並んで立つ 松と杉と。
このブナは・・・
一時的に雪の重みで曲がったというより、
もうグニャッと曲がってしまっているね~。(;^ω^)
この辺りの参道は、雪で埋まっていた。
根元から3本に分かれていた杉の大木。
南谷へと続く道が 向こうに見えてきた。
少し気温が上がってきたのか、
小さなロールケーキがたくさん見られるようになってきた。
ここを少し登って・・・下ったところに、分岐があるはず。
スキー場が見えた。
南谷への分岐が見えた。
南東側を見ると、虚空蔵岳が白く見えた。
南谷への分岐は、車道のすぐそば。
ここから左へ。
分岐から入って間もなく斜面を下っていったトレースもあったけれど、
登山道がある辺りを下っていき・・・
途中から ショートカット。
4日には無かったイノシシ・トレースあり。
「イノシシ・トレース、いっぱいある~」
と 辺りを見ながら歩いていく。
沢が埋まっていないところ、積雪は1m以上。
私が 沢を眺めている間に、
ままふぃ~さんは、あちらへ。
「ひゃっほ~!」
と声をあげながら歩いていた。
スノーシューやワカンのトレースのそばに イノシシ・トレースが続いていた。
踏み抜き跡あり。
雪に隠れた倒木のそばが空洞になっていたようだ。
・・・私も気を付けないと!
トレースは、急斜面を下っていったようだ。
「オレは正規のルートを行くよ」
「・・・『オレは』?・・・(;^ω^)」
・・・すっかり ままふぃ~さんに見抜かれている。(;^ω^)
私が この急斜面を下っていきたい気持ちになっていたことを。
他の方のトレースと イノシシ・トレースがある急斜面、
いつも下から見上げていた急斜面を、
ワシャワシャと下ってきた~。
いつもは 向こうの方から下ってくるんだけど、
この日は 左側の斜面を下ってきた。
ままふぃ~さんと合流。
この左側の杉林の中は、怖いので行かない。
小さな沢のような所がいくつもあったから、踏み抜いて落ちたら大変。
あれ?
ままふぃ~さんが 立ち止まって眺めているのは何だろう?
これは・・・リスさんでは?
あの木から下りてきて この急斜面を登ってきたのかなぁ。
道が南谷のある左側へと曲がる辺り。
「オレは 正規のルートを行くよ」
私は・・・
ドキドキしつつ、慎重に ここを下ってみよう。
無事に 尾根道に出た。
南谷は すぐそこ。
・・・④へ続く・・・