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のんびり山などを歩きながら 目に入ったものをパチリパチリ。そんな写真による記録。

◆'23/06/10 飛島・南西側を歩く①…出航~勝浦~小松浜海岸~賽の河原

 

鳥海山や月山の花を観に行きたいなぁと思っていたけれど、
上の方は なんだか風が強そうな予報。

それなら・・・と予報を見たのが 飛島。

天気もまずまず、風がわりと穏やかそうなので、
トビシマカンゾウを観ることができたらいいなぁ・・・と
前日の17時前に飛島行きを決めて 船の予約をした。 


乗船手続き開始の8時半少し前に駐車場に着くと、すでに車がいっぱい。
正面より一つ向こう側の駐車場に車を停めた。

フェリーターミナルの中に入ると、エコプロのガイドⅯさんと参加者のみなさんが。
この日は 南西側を歩いてから やまがた百名山になっている柏木山に行くそうだ。
ツアーで何度もご一緒しているTさんは、この柏木山で やまがた百名山の登頂達成とのこと。
すばらしい!


乗船手続きをし、9時より乗船開始。
私は 早めに列に並んで、
船に乗ると そのまま2階デッキに上がった。



出航時刻の9時30分まで、
船に荷物を積み込む人たちの仕事の様子を見ていた。

・・・釣り客の道具をはじめ、島に運ぶ物品などがすでに積み込まれていて、
・・・その後、フォークリフトでコンテナを運んできて・・・
・・・リモコンを操作しながらコンテナをクレーンで積み込んで・・・
・・・出航の時間になると 綱を解いて・・・。
みなさんのテキパキした作業の様子はカッコよく、
その仕事の様子を見ているのは とてもおもしろい。

出航の合図がなり、ゆっくりと船が動き出した。

フェリーのターミナルが少しずつ遠くなり、
船は 徐々に加速していった。




この日は、ウミネコの並走?並飛?が ほとんど見られなかったな。

 

船から鳥海山の方を見ると、雲に被われているけれど、
山に行くと どんな様子なのかな・・・。
( 実際に行ってみると山はイイ感じ、ということもある。)

飛島に行くと決めてからも、鳥海山のことが気になってたりして・・・
飛島に失礼だな。

 

涼しい風に吹かれながら 緩やかに船が揺れるのに身をまかせながら
しばらくボ~ッと景色を眺めた。

その後、近くにいらした方とお話。
この日は 飛島を1周する予定とのこと。
・・・柏木山が やまがた百名山の98座目であること、
・・・のこり2座の飯豊本山と北股岳に7月に行く予定だということ、
・・・蔵王スカイランニングにエントリーしていること、
などなど、いろいろ聞かせていただいた。


酒田港から勝浦港までは75分。
飽きることなく景色を眺めていると、75分は あっという間。



予定通りに 勝浦港に到着。


船を下り、マリンプラザでトイレに寄ってから
スタート。


まずは 館岩に登ろう!
と思っていたら・・・


なんと!



『・・・1000万年以上前に噴出した火山岩・・・
 ・・・約40mの高さ・・・
 ・・・粘り気の強いマグマが固まった巨大な流紋岩・・・』
すごいな~。

残念だけど、しかたない。

辺りには 繁殖期にあるウミネコの声が響いていた。
もう大合唱。


ウミネコいっぱいの百合島。
後からジオパークガイドの方からお聞きした話では、
8月には みんな北海道の方へ飛んでいって1羽もいなくなるそうだ。


飛島周辺では、百合島の他に 烏帽子群島の盲島・西島、御積島も繁殖地になっていて、
この『飛島ウミネコ繁殖地』は、国指定文化財 天然記念物 になっている。

気候・餌・営巣場所・・・などなど、ウミネコにとって良い条件が揃ってるんだね。


11月~2月に飛来して、
5月に産卵を始め,
6月には孵化・子育て・・・と忙しい時期らしい。


7月には 巣立ちの時期を迎え、
8月には 北海道の方へ飛んで行く。


私が飛島に来たのは いずれもウミネコの大合唱が聞こえる時期。
この声が聞こえない飛島って どんな雰囲気なのかなぁと興味がある。


では、ここから 小松浜海岸を通って 向こうの海岸遊歩道の方へ行こう。

 

 

人の姿と比べると、あの崖の高さがわかる。

海岸に下りて 砂浜を歩いてくと、
東屋の向こうに さっそくトビシマカンゾウが咲いているのが見えた。


ニッコウキスゲにそっくりのトビシマカンゾウ
オレンジ色、元気がでるなぁ・・・。

 

 

海岸遊歩道の入り口に注意を促す看板あり。
どんな状況なのかドキドキ・・・。

 

通行止めになるほどではないようなので、
気を付けながら歩いて行こう。

 

きた~ ! この岩・岩・・・。

 

 

おもしろ~い・・・

 

わ・・・

 

ずっと眺めていても飽きない感じ・・・。

 

この辺りが 注意ポイントなのかな・・・
と、ドキドキしながら歩いて行く。




前回も前々回も 撮った場所。
おもしろい岩と オレンジ色の海藻と 青緑色の海水。
3つの組み合わせが素敵。

 

迫力の岩。
溶岩が冷えて固まったり その後に隆起したり・・・
いろんな経過を経て こんなふうになったんだなぁ・・・。

 

 

 

こんなふうに切り取ってみると、抽象画みたいだ。

 

こんな岩だらけのところに植物がはえているのだから スゴイ。

 

 

 

 

 

 

 

立ち止まって眺めているばかりだけど、
少しずつ進まなくては。

と思いつつ、


こんなのが目に入ると、やっぱり立ち止まって眺めてしまう。

 

間を通らせていただきます・・・と言う感じ。




うひゃ~・・・

 

足元を這っているのは、ハマヒルガオ



この葉、何だろう?
シダのようだけれど・・・。

 

 




来る時の船でお話した方が向こうからやってきた。
OKをいただき、マンモス岩をくぐるところをパチリ。
すでに柏木山を歩いてきたのかな?

 

 

 

岩の向こうに 烏帽子群島と御積島が見えてきた。

 

海岸遊歩道が2つに分かれていた。
私は 海沿いの道へ。

 

波による浸食でできたのか、岩のトンネルがあり、
その中を波が流れ込んできていた。

 

覗き込む海の色が とてもキレイ。

 

岩にビッシリ付いているのは・・・カメノテ
カメノテは、貝みたいだけど エビやカニと同じ甲殻類の仲間なのだそうだ。

視界の端で 何かが動いたぞ、と思ったら、
赤っぽい色のカニが スゴイ速さで動いて岩の隙間に入って行った。

 

向こうに 賽の河原が見えてきた。

 

 

 

賽の河原は、
『島民がめったに近寄らない場所で、ふるくから霊の寄りつく処、あの世だと信じられてきた』
のだそうだ。




賽の河原付近には、丸石がたくさん。

 

この丸石は安山岩で、付近の岩とは種類が異なるもので、
この石と同じ種類の丸石がある烏帽子群島の方から来たのではないかと考えられているそう。




う~む・・・。

 

 

                           ・・・②へ続く・・・