鍛冶小屋跡で折り返して下山開始。
下り始めてすぐのところで 登ってきた方とすれ違った。
「山頂小屋の食事が美味しいと聞いたので 泊まりに来たんです~」
とのこと。
はい、とても美味しいですよ!
楽しんで来てください!
鍛冶小屋跡から少し下った辺りで、
救助隊の方々とすれ違った。
後ろの方が背負っているのは 担架のようだ。
ヘリコプターでの救助ができないとのことで、あの担架に怪我した方を乗せて運び下るということか。
人を乗せた担架を持って鍛冶月光のこの急坂を下るのか・・・。
怪我された方も 救助にあたる方も ご無事でありますように!
あ、そういえば この辺りにハイマツが生えてたんだっけ・・・。
春に登った時、この辺りのあちらこちらで 雪の中からハイマツが出ていたことを思い出した。
少し下ったところで、
また救助隊の方々が昇ってきた。今度は数人。
ちょっと広くなったところに足を怪我した方がいた。
下っている途中で脚が攣って転倒してしまったようだ。
そこにも救助隊の方々が・・・。
怪我は決して他人ごとではなく、自分にだって その可能性はある。
( 実際、昨年の9月、他の人が誰も転ばないような平らなところでコケて捻挫してしまった。(;^ω^))
キョロキョロしながら歩くことが多い私は、
特に気を付けなければ・・・。
斜面を駆け上るガスがイイ感じだなぁ・・・なんて思って眺めていたのだけど、
ふと前を見たら、
これから下っていく方がガスで真っ白になっていてビックリ。( ゚Д゚)
15:08 牛首分岐まで下ってきた。
う~ん・・・この様子だったら・・・
やっぱり、姥ヶ岳の方には行かずに 旧登山道を下る方がいいな。
稜線の道も歩きたいんだけど、また次の機会に。
牛首分岐から しばらくは石の道。
沢沿いに生えたイワイチョウが黄色く色づいてきていた。
大きな石の割れ目に植物。
まだ咲いてたイワイチョウ。(ツボミもある)
15:25 牛首下分岐。
リフトには乗らずに 左の方へ下っていく。
ここからは 前後にほとんど人がいなくなるので、
クマ鈴をじゃらじゃら鳴らしつつ、歌いながら下っていく。
ふと振り返って見た山頂の方には、また青空が。
四ッ谷川沿いを ガスがモワモワ~っと上がってきた。
生きものみたいに。
リフトのある尾根の方にもガス。
登りの時にも見たヨツバヒヨドリ。
クマ鈴を鳴らし、歌いながら下っていると、
カーブ曲がったところに 休憩中の方がいてビックリ。
「今年は なかなか月山に来ることが出来なくて、
今日が 今年初めての月山なんです~」
と、いうその方は、山形市からいらしたそう。
行きたい山の天気とか都合とか、なかなかタイミングが合わないときってあるもんなぁ・・・。
その方と少しお話しながら歩いているうちにパラパラ降り出した雨が、
しばらくすると 止んだ。
斜面を水が流れる辺りまで下ってきた。
うわ・・・幻想的。
幻想的なのはいいけど、
そのうち雨が本降りになってきた。
ザックを下ろしてれいんうを着ようかとも思ったけれど、
標高が下がるにつれて 樹林帯に入ってきたので、
そのまま歩くことにした。
朝 登って来る時も湿っていた木道が、
雨でますます濡れて滑りやすくなっているのではないかと心配していたけれど・・・
思っていたほどではなく、滑って転びそうになることは無かった。
ブナの大木が現れると 姥沢小屋跡の登山口は近い。
そして・・・
ブナを中心とした林の中の雰囲気に ホッとするのだった。
リフト下駅が見えるところまで来た時、
ちょうどパトカーが上がって行くところだった。
16:34 姥沢小屋跡の登山口に到着。
さっきまで本降りだった雨は 小雨程度になっていた。
駐車場まで下る途中、
ものすごい速さで流れていく雲の間から陽がさして空が明るくなった。
反射的に? 東側の空に目を向けると・・・
あった!
青空をバックに 雲と雲と結ぶような虹。
通り雨のような雨の後に見えた虹は、
1・2分後には見えなくなってしまっていた。
16:45 無事に駐車場に到着。
帰り道、いつものように五色沼をパチリ。
ダラダラ・フワフワ・・・自分でもよく分からない状態で始まったこの日の山歩きだったけど、
大きな石の上でコーヒータイムにしたり・・・
木道のベンチで1時間以上もボ~ッと過ごしたり・・・
何度も何度も立ち止まって植物や景色を眺めながら登ったり・・・
そんなふうに過ごした山の時間も楽しかったな。