五合目付近にも雪はナシ。
道の両側に 雪解けの後に咲き始める花たちが次々に現れ、
そのたびに立ち止まって眺めた。
「残雪期の二王子岳が好きだ」
と言っていたMさん、
「二王子岳って、こんなにいろんな花が咲く山だったんだなぁ~。
残雪期とは違う魅力があるなぁ~。」
と言いながら、あちらこちらで立ち止まっては 写真を撮っていた。
イワカガミは、
いろんな濃さのピンクの花が咲いていて、中には白っぽい花も。
名前は全くわからないけど、いろんな虫たちも活動中。
これ これ、何の穴だろう?
赤土が掘れた道の壁に いくつも穴が開いていたのだ。(直径3cmくらい?)
何かの生き物が出てきたんじゃないかと思うのだけど。
いろんな生き物が住んでいるんだなぁ・・・。
この木も、雪の重みに耐えながら成長してきた木だろうか?
横に伸びた幹を支えるために、根が踏ん張っていた。
ずうっと登りっぱなしじゃなく、
ちょっと下ったり・・・
登り返したりしながら 標高を上げていく。
掘れた登山道を登りながら 道の左右に目を向けると、
目に高さに近い辺りに サンカヨウの花がたくさん咲いているのだった。
パッと見て花は咲いていないようなところでも、
ちょっと立ち止まって見ると 小さな花が咲いていたりして。
花が その場所で凛とした姿で咲いているのを見ると 元気をもらえるのは、
山歩きを始めた頃から変わらない。
「その姿から元気をもらいたくて 花を見に山に行く」
ということもあるもんね。( ´艸`)
ひょろろ~ん。
奥に 山頂の方が見えるようになってくると、
やっぱりうれしい。( ´艸`)
マイヅルソウの葉がビッシリ。
少し下りになった辺り、雪がとけて間もない感じのところ来ると、
傾いている細い木々の中に『鴨池』 という湿地?が。
( 「鴨がいる池」だった頃があるのかなぁ・・・)
もしかして・・・と思いながら覗いてみると・・・
やっぱり あった。( ´艸`)
クロサンショウウオの卵嚢が いっぱい。
雪解け間もないところでは・・・
サンカヨウも 葉を広げたばかり。
さらに登っていくと、あちらこちらにコバイケイソウの葉が。
今年は当たり年だろうか?
急坂の途中で振り返ると、
遠くに新潟平野、その奥に日本海が見えるようになってきてた。
賑やかに咲いていたり。
花が咲き始めて 虫たちも喜んでいることだろう。
陽が差してきた!
陽が差すと、植物たちがイキイキして見える。
ギザギザした葉に スポットライトのような陽が当たったイワカガミ。
登るにつれ、
ちょこちょこ残雪が見られるように。
残雪のある道を登りながら ふと見上げると・・・
2・3m上の方の枝にピンクテープが。積雪期の目印かな。
Mさんに訊ねると、
積雪期は、山道が除雪されないため 集落の辺りから歩き始めるのだそうだ。
視界が開けてきたところで、遠くを見てみたら・・・
朝日連峰が全山見えていた! \(^o^)/
5月に倉手山に登ったときは、反対側から朝日連峰を眺めた。
足元の花たちを眺めたり 遠くの景色を眺めたりしながら 急坂を登っていき・・・
六合目。
木々の間の ちょっとなだらかな道を進むと・・・
一気に先が見えた。
この道の両側に・・・
キクバオウレン。
雪が解けてから まず咲く花の一つ。
カタクリにも会えた。
「山は、雪が解けたところから春が来る」・・・だな。
雪解けが早かったところには 実を付けたカタクリ。
一つの山の中に いろんな季節がある・・・そんな感じ。
チョコンと可愛いショウジョウバカマ。
11時半近くになり、下山してくる人たちが増えてきた。
我々は、焦らず のんびり。
「我々が山頂に着くころには、
きっと人が少なくなって静かな山頂になっているかもしれませんね。」
な~んて言いながら。
あ、イワナシだ~! と思って近づいたら、
ハチのようで違うような虫が吸蜜に来ていた。
こんなにたくさんイワナシの花が咲いているのを初めて見たので 嬉しい!
カミキリムシも登場。
写真には撮れなかったけど、
ずっと遠くにうっすら見えた残雪の山は、どこの山だったろうか?
『油こぼし』まで来た。
前回は 残雪の急坂登りだったな。
ウラジロヨウラクの花は これから。
『油こぼし』の急坂を登り切ったところで 振り返って見る。
小さなアップダウンを繰り返しながら登ってきた尾根。
その向こうに新潟平野。
さらに向こうには日本海。
こんなふに振り返って遠くの景色を眺めると、
一瞬 時間の流れ?速さ?が変わるように感じられる。
(時間の速さは 一定じゃないのかもしれないと思っている私。)
急坂を登り切ったところに『油』の文字だけが残った看板が。(;^ω^)
そして、この『油こぼし』の急坂を登り切ったところが七合目。
時計を見ると 12時少し前。
果たして山頂には 何時ごろに着くのか?
・・・③へ続く・・・