エコプロのツアーの中に『オボコンべ山』という山の名前を見つけた。
『トムラウシ山』とか『アポイ岳』とかみたいに アイヌ語なのかな?と思ったけれど、
「『おぼこ(赤ん坊)』が おんぶした姿のように見えることに由来している」
という説が有力?のよう。
でも、
私は「アイヌ語の『オボ(槍)』と『コンブ(瘤)』から」という説を推したいかな。
このオボコンべ山、
標高は595mということだったけれど、「沢歩きあり、急登あり、鎖場あり・・・」とのこと。
おもしろそうなので申し込み!\(^o^)/
ただし!
11月末なので、天気によってはR112が凍結する可能性があって心配・・・。
天気予報だけでなく、前日からは R112のライブカメラで路面温度もチェック。
コロコロ変わる気温や路面温度にドキドキ・ハラハラしながら当日を迎えた。
当日の朝になると、心配していたほど気温は下がっておらず、路面凍結もなさそうなのでホッとした。
まだ辺りが暗い5時過ぎ、雨の中 自宅を出発。
ところによっては ワイパーをハイスピードにしながらR112を運転。
西川町側に入ると雨が上がり、
道の駅にしかわに寄ったころには、頭上に青空が見えた。
でも、向かう方には灰色の雲。
どんどん晴れていってくれるといいなぁ・・・と思いながら 最初の集合場所の寒河江チェリーランドの河川敷駐車場へ。
寒河江からエコプロ車に乗せていただいた。
本砂金地区に入り、登山口近くの駐車スペースに向かう途中、
窓からオボコンべ山がピョコンと見えた!( ゚Д゚)
駐車スペースには、他の登山者の車は無し。
(工事関係者の車と重機あり。)
車を降りて準備をしていると・・・
Оさんが手にしていたものの商品名に笑撃を受けた。( ´艸`)
なんて素敵な?ネーミング。(^ω^)
(このオボコンべ山、ヒルがいるそうで、Оさんが準備してくださったのだった。)
みなさんの準備が終わったところで、ガイドのIさんからの大まかな日程説明などがあり・・・
まずは林道歩き。
林道付近では この日が最終日の工事が行われていたようで、重機が停まっていた。
林道のそばに、登山口の標示あり。
本砂金川沿いに下っていく。
水道橋?の下で まず渡渉。
水量はどれほど多くなかったけれど、動く石が多そうだし、落ち葉が多いし・・・
「ええ~っ・・・どこを渡っていけばいいんだろう・・・」
と、怖がりの私は 最初からビクビク。
オロオロしながら沢の中を見ていると・・・
私の後ろを歩いていたSTさんが、どんどん沢の中を歩きだした。
さすが STさん!( ´艸`)
確かに、水量は少ないし、ジャボジャボ歩いても問題なしだな。
・・・というわけで、
私もSTさんの後からジャボジャボ。
しばらく ずうっと、沢沿いを歩いていくんだったな。
水量の少ない沢を渡ったり・・・
沢の上に堆積した石の上を歩いたり。
それにしても・・・
水がキレイだなぁ・・・。
あちらこちらに倒木あり。
両側の斜面は固い岩のようだったので、
根を深く張れなくて倒れやすいんだろうな・・・。
振り返ってみると、STさんがあんなところに。
いつもの私は、あんな感じで最後尾を歩いているんだよな。
沢を渡ったり
斜面の道を歩いたり・・・を繰り返しながら進む。
前の方から
「あ! イワナ!」
という声。
私が行った時には すでにイワナの姿は無かったけれど・・・
水がキレイだから イワナが棲んでいるんだね~。
滑沢が続く。
おおっ?! ここで・・・
皆さんは斜面のトラバース道に上がったけれど、
ОさんとSTさんが 沢を歩き出したぞ?
私は・・・どうする?
もちろん、
ОさんとSTさんの後から沢を。( ´艸`)
少し進んだところで みなさんに合流したけどね。
それにしても倒木が多い。
もともと根を深く張れない岩盤のようなところだというのもあるだろうし、
さらに、近年増えている大雨で倒れてしまったのも多いのかもしれない。
勢いよく流れる水で削られたのかな・・・というところや、
土砂が流れてきたような跡も あちらこちらに。
ここでまた、Оさんが沢を。
私も付いていく。
皆さんが渡渉して 反対側の斜面の道に上がったところで、
Оさんが立ち止まって・・・
沢の方へ。
「滑りませんか~?」
と訊いたら、
「ぜ~んぜん!」
とのこと。
「沢を歩いていくのが オモシロいんだよね~」
と STさんも。
わ、私も『オモシロい方』へ行く~!
「けっこう流れが速いからか、コケが付いてなくて 滑らないんだよね~」
と言いながら沢をドンドン歩いていくお二人。
私は その後から ビクビクしながら歩いていく。
こういうところだったら、やっぱり沢を歩いた方が断然オモシロイ。
ある程度? こんなふうに参加者の自由に?させて下さるエコプロのガイドの方々に感謝しつつ。
「沢を歩くのがオモシロいよ~」
と、とってもイキイキ、楽しそうなSTさん。
オドオドしながら付いていく私を たまに確認?してくださるОさん。
左側に支流あり。
「深いなぁ~。」
「あっちも滑沢で 登っていけそうだな~」
と、お二人がつぶやきながら眺めていた。
岩が 長い時間をかけて浸食された・・・みたいな沢。
沢歩きは続く。
おや? 何かの小動物かな?
水量が少なく、ほとんど滑らなくて歩きやすい砂岩のような岩が続く。
砂や泥の中に小さな石が混じったような堆積物のような感じだった。
植物が生えているところも沢も、下は固い岩だし・・・
オボコンべ山は 尖がった特異な形だし・・・
この辺りの成り立ちは どんなふうだったのかなぁ~と思った。
やや急な斜面のトラバース道になり、支流を渡るところに出た・・・という皆さんに、
「こっちの方が歩きやすいですよ~!」
と 沢歩き組3人で呼びかけた。
みなさんで沢歩き、うれしいですね~。
少し歩いたところで、再び それぞれ歩きたい・歩きやすい方へ。
あれ? 沢の流れが見えなくなったぞ?・・・と思ったら、
「石の下を流れてるんだね~。
ほら、ここから湧き出るみたいに流れてる。」
とSTさん。
岩盤の上に、大雨などで流されてきた土砂や石が、
この辺りには たくさんたまっているのかもしれない。
ふと脇を見ると、こんな岩が。
成り立ちが気になるなぁ・・・。
ここにも支流あり。
倒木や落ち葉がいっぱいだけど、その下では岩盤の上を水が流れている状態なんだろうな。
「うひゃ~、そこは滑りませんか?」
と 前のお二人に訊くと、
「ぜ~んぜん滑らないよ~!」
とのこと。
そう言われたら、やっぱりついていくしかない!
ふと見上げた右側の斜面。すごい岩壁~。
やっぱり山全体が固い岩なんだなぁ~。
こんな倒木の手前で 皆さんと合流。
前方に尾根が現れた。
「ここから この尾根を登っていきますよ~」
と ガイドのIさん。
楽しかった沢歩きは ここで終わり・・・
今度は尾根の急登だ。
左側の沢の奥、尾根の左前方に見えている尖がったところが オボコンべ山だろうか?
尾根の右側にも沢。
「前に来たときは、この右側の沢をもっと登って行ってから尾根に上がったんだよね。」
と STさん。
STさんが見せて下さった地図には、確かに 右側の沢を登っていった記録が書き込まれていた。
山は 少しずつ少しずつ変化しているんだよなぁ・・・
と あらためて思った。
急な尾根を登る前に、しばし休憩。
・・・②へ続く・・・